Mリーグの新チーム「EARTH JETS(アースジェッツ)」の選手インタビュー。初タイトルが日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトル「鳳凰位」だというチームの最年長、HIRO柴田(以下柴田)は、Mリーグではどう戦い、どんな選手を目指していくのか。胸に秘めた熱き思いに迫る――。

勝負めしはパスタで自らキッチンに立つ。「料理は楽しいし、ストレス解消にもなるんですよね」
勝負めしはパスタで自らキッチンに立つ。「料理は楽しいし、ストレス解消にもなるんですよね」

 9歳の頃、家族麻雀で初めて牌に触れた柴田は、25歳でプロ入り。苦節20余年の月日を経た2023年、46歳の時に獲得した初タイトルが日本プロ麻雀連盟の最高峰、念願の「鳳凰位」だった。

 頂点に立つ前から「Mリーグで戦いたい気持ちは強かったですね」というように、その実力は“無冠の帝王”と称されるほど知られた存在だったため、ドラフト会議のたびに、その名は候補として挙がっていた。「決め手に欠ける選ばれにくい存在だったと思うんですが、自分の中で足りない部分を自覚しつつ、目の前の対局と向き合ってきました。ここまでの道のりを振り返ると指名をいただけたことは本当にうれしかったし、感慨深いものがありましたね」

 柴田には確固たる武器がある。「私の基本ベースは手役にこだわることです。Mリーグではリーチ主体になるとは思いますが、自分の持ち味を生かした高打点麻雀をお見せできたらと思っています。好きな役はチートイツとホンイツ。赤牌があるのでタンヤオは増えるかもしれませんね」

 対局に臨む時、胸に思いを秘めている。「心技体で勝つ。私の中で心技体とは、慕っている3人の先輩に例えて、心はいつも優しい伊藤優孝さん、技はまさに技のデパートである荒正義さん、体はかつてベンチプレス100キロを上げるほどパワフルな藤原隆弘さん。尊敬している先輩たちに少しでも近づけるよう心技体で勝負しています」

 麻雀プロとして目指すべき姿がある。「麻雀は4人の個性がぶつかるからこそ、そこには様々な感動が生まれます。オリンピックでもトップアスリートはその競技を知らない観客に感動を伝える力があるように、麻雀を知らない人たちにも対局を通じて感動を伝えられるような選手になれたらなと思っています」 

メンバー全員がタイトルホルダー。初年度から旋風を巻き起こしそうだ
メンバー全員がタイトルホルダー。初年度から旋風を巻き起こしそうだ

 ☆ひろ・しばた 1976年2月16日、神奈川県生まれ。A型。日本プロ麻雀連盟。主な獲得タイトルは第39期鳳凰位、第13・14期麻雀グランプリMAX、第1期達人戦。趣味は料理。本名「柴田弘幸(しばた・ひろゆき)」で活動していたが、オンライン対戦ゲームKONAMI麻雀格闘倶楽部に参加する時、同姓のプロがいたことから改名した。