F1イタリア・グランプリ(GP、モンツァサーキット)決勝(7日)で波紋を呼んだレッドブルの角田裕毅(25)と姉妹チーム・レーシングブルズのリアム・ローソンによる〝同士討ち〟に、同グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士が激怒している。

 角田は9番手スタートから10位に下げつつピットイン。そこから逆襲を狙いたかったが、28周目に同グループでシーズン中にレッドブルのシートを入れ替えた因縁のローソンに、後方から接触されるアクシデントが発生。これでマシンにダメージを負ってしまい、2人ともペースが上がらず下位争いをするハメに。結局、角田は13位、ローソンは14位と入賞圏外で終戦となった。

 角田とローソンによる同グループ内の〝同士討ち〟で2人とも撃沈する最悪の結果となったことで、グループを統括するマルコ博士の逆鱗に触れた。

 フランスメディア「ネクストジェンオート」は「モンツァで角田とローソンが衝突、マルコが激怒」と題して、騒動になっている様子を報道。「チームメートのローソンとの衝突で終わったモンツァでの悲惨な週末を経て、角田裕毅のレッドブルでの将来はますます暗くなってきている」と今回の一件が、角田の去就にも影響すると指摘した。

 同メディアは、今回の同士討ちが他チームのドライバーの間でも話題になっている様子を指摘。「ローソンの最新の事件のリプレーが流れるクールダウンルームで、ランド・ノリス(マクラーレン)が『彼は何をしていたんだ?』とつぶやくのが聞こえたほどだ」とローソンの無謀な運転が物議を醸していると強調した。

 ただ、マルコ博士はローソンだけでなく、角田も含めて両者に対して憤慨しているという。同メディアによると、マルコ博士はこの一件について「同じチームのローソンとの衝突は、信じられないほど愚かだった」と吐き捨てた。さらに「あの事故が(角田の)車に、さらに大きなダメージを与えたようだ」とバッサリ。ただでさえセッティングにチーム全体が苦労している角田のマシンが、今後にも影響するほどのダメージを負ってしまったことで怒りをあらわにしたようだ。

 重鎮の大噴火を受けて同メディアは「レッドブルは2026年のドライバーラインアップを10月まで確定させないと予想されているが、角田のチャンスは事実上ゼロに見える」とズバリ指摘。角田はレッドブルはもちろん、レーシングブルズも含めた同グループへの残留は、もはや風前の灯と言えそうだ。