F1レッドブルの角田裕毅(25)を巡る去就問題が注目される中、英メディアが〝残留待望論〟を展開した。
角田は4月の日本グランプリ(GP)から緊急昇格後に低迷が続き、契約が満了する今季限りでの退団が既定路線となっている。夏休み明け再開初戦のオランダGPでは、予選で12番手と出遅れながら決勝は粘って9位に食い込み8戦ぶりの入賞。強豪の一員としてなんとか格好をつけたが、以前から昇格が取りざたされている姉妹チーム・レーシングブルズの逸材アイザック・ハジャールが3位で表彰台の快挙を果たし、角田との交代論が一気に加速する状況となっている。
残留へ逆風が増す角田だが、レッドブル本拠地の英国で思わぬ〝援軍〟が現れた。現地のモータースポーツ専門メディア「F1オーバーステア」は、レッドブルの来季ドライバーラインアップについて特集。「レッドブルの『理想的なシナリオ』は、マックス・フェルスタッペンと角田裕毅が2026年のF1シーズンも継続することだ」と角田の来季残留を猛プッシュした。
同メディアは「次の4レースで日本人ドライバーにさらなるプレッシャーがかかることになり、シーズン終盤に突然の復活を遂げたとしても、ハジャールを阻止するには不十分かもしれない」と角田の不利は否めない現状を指摘しつつも、「しかしレッドブルの理想的なシナリオは、角田がフェルスタッペンと並んでレースを続けることだと考えられている」と主張を繰り返す。
その理由はこうだ。「ハジャールが非常に才能があることを証明しているが、さらに経験を積むためにレーシングブルズでもう1年働かせる方が、彼のキャリアにとって有益だからである」。ハジャールは誰もが認める才能の持ち主だからこそ、レッドブルはこれまで多くの若手を拙速な方針でつぶしてきたことを省みて、今回は姉妹チームでじっくりと成長を促したほうがいいというわけだ。
角田を推す理由もある。「レッドブルの2026年型マシンは、規制変更を前に全く未知数であり、運転しやすくなるという保証はない」と強調。角田はフィードバックに関して定評があり、新たな規則が始まる来季はマシン開発に大きく貢献できると力説。これまでF1で積み重ねてきた経験を合わせると、デビューしたばかりのハジャールよりも適任というわけだ。
「角田がより経験豊富なドライバーであることは、彼が十分に高いレベルでパフォーマンスを発揮している限り、理にかなっている」と同メディアは残留こそが最善の選択肢と結論づけた。
英メディアから飛び出した残留待望論は、角田にとって追い風となるかもしれない。











