来季からF1に参入するキャデラックに、昨季までレッドブルで活躍したセルジオ・ペレスが入団することで合意したと海外メディアが報じた。同時にキャデラックはもう1枠に新人を起用する方針を固め、候補に挙がっていたレッドブル・角田裕毅の移籍は事実上〝消滅〟した。

 英メディア「プラネットF1」は「入手した情報によると、セルジオ・ペレスは2026年にF1に復帰する予定で、今後数週間以内に彼の将来についての発表があるとみられる。複数の情報筋によると、ペレスはキャデラックとグリッド復帰で合意に達した。モンツァで開催されるイタリア・グランプリ(GP、決勝9月7日)の週末に発表される予定だ」と報道。ペレスのキャデラック入団が内定し、9月上旬に正式発表される運びとなった。

 キャデラックは来季、グレアム・ロードン代表が率いてF1に参戦。まずは実績のあるベテランを中心に獲得を模索しており、本命だったペレスの入団にこぎつけた。

 今後の焦点は、キャデラックのもう1枠だ。「次に注目されるのはもう一方のシートを誰が獲得するかだ。(バルテリ)ボッタスはペレスと多くの点で共通するが、チームはもう一方のシートには、ルーキードライバーを選ぶとみられている」と、新人を起用する方針を固めたと同メディアは指摘する。

 ロードン代表はドライバーの選考方針について「意思決定にはさまざまな要素が関係する。つまり、能力、可能性、経験だけでなく、将来を見据えることも重要だ」と語っており、また「これが世界最高の答えではないことは分かっている。しかし、これが本当の答えであり、まさに今我々が分析している内容なのだ」と新規参入チームの立場から〝ベテラン+ルーキー〟というバランスを重視する方針だ。

 同メディアは、もう1枠の具体的な候補も報道。「アストンマーティンのリザーブドライバー、フェリペ・ドルゴビッチは、シルバーストーンを拠点とする同チームで長年にわたりシミュレーター作業とセットアップに貢献し、好成績を残しており、このリストのトップに立つとみられている。また、現在F2ドライバーのジャック・クロフォードと、アレックス・ダンもキャデラックチームと交渉を行ったとみられる」と最終候補の状況を伝えた。

 これまでキャデラックの来季ドライバー選定を巡って、角田も有力候補に挙がっているとされてきた。しかし、ペレスの入団合意と新人起用方針によってキャデラック入りは事実上、消滅した。

 来季の契約が未定の角田はF1に残れるのか。そして移籍先はどうなるのか。いよいよ去就問題は大詰めだ。