世界的人気を誇るプロレスラーの〝超人〟ことハルク・ホーガンさん(本名テリー・ボレア)が24日、米フロリダ州の自宅で心臓発作により死去した。ホーガンさんと対戦し、時にタッグやユニットを組むなど深く関わった〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(62)が、思い出を語った。
訃報に接して武藤は「ちょうど3日前に、ホーガンが出ている映画をネットフリックスで見たところだったんだよ」とつぶやく。視聴したのは映画「Mr.マクマホン:悪のオーナー」。「この映画に、ホーガンもたくさん出てくるんだよ。それを見たばっかりだったからさ。本当にビックリしたよ…」と驚きを口にした。
武藤がホーガンさんと初めて会ったのは1993年5月3日、福岡ドームのリングだった。化身のグレート・ムタが一騎打ちし、敗北。続いて9月には大阪城ホール大会で武藤敬司が敗れた。この2試合を、ホーガンさんとの関わりで印象深いと明かした武藤は「ホーガンって、その当時からもうビッグスターだったからさ、試合なんて簡単には組まれねえんだよ。なのにムタが負けた後、武藤敬司もすぐ組まれただろ。それで『あ、俺、ホーガンに信用されてるのかな』と思ったんだ」と目を細める。世界的スターからの信頼を得た自負があったとして「その後の自信になった? そうだな、そういうことだな」と振り返った。
若いころ、ドラマに出演していたホーガンの様子を見に行ったことも、記憶に強く残っているという。当時を「向こうのロケはスケールがちげえ(違う)んだよ。控室もキャンピングカーでさ。ホーガンにも1台用意されていて、そこで飲み物を飲んだりしたことをよーく覚えてるよ」と天を仰ぐ。
最後に会ったのはテレビ番組の撮影で2015年に米国に行った際だった。フロリダ・タンパの空港で偶然会い「セントピーターズバーグでスポーツバーをやってるから来いよ」と誘われたのだとか。武藤は「でも、仕事で行ってたからさ、そのバーには行けなかったんだよな」と少し無念そうに話した。
超人の功績について「レスラーでよく『誰が一番つええ(強い)んだ?』みたいな話になるじゃん。俺は、それって『誰が一番影響を与えたか?』とイコールだと思うんだよ。そういう部分で、ホーガンに代わるレスラーは地球上にいねえよ。歴代で、だ」。史上最高のレスラーだった故人の冥福を祈っていた。













