弥彦ミッドナイト競輪(FⅡ)が13日、開幕した。予選のメインを務めた幸田望夢(21=栃木)は2着ながら危なげなく初日をクリア。もちろん今節も優勝争いがノルマになる。

 打鐘4角からのカマシで前団をあっさり叩き切った。長井優斗(33=東京)に差されて2着とはいえ、3番手以降は大きく離しており、見た目も内容も〝完勝〟。それでも、レース後は首をひねるシーンが多かった。

「真っすぐ走れなかったです。脚見せ(選手紹介)より雨、風が強くなった影響もあったと思う。でも、それにしても…。練習では調子いいのに、それがレースで出てないですね」

 振り返りでは父・光博(49=栃木)にそっくりな口調で何度も「おかしいなあ…」と繰り返した。来期は初のS級昇級が決まっており、今はどんどん調子を上げ、一走ごとに自信を深めていかなければいけない時期でもある。落車からの復帰3場所目で良化の余地を残すとはいえ、言葉の端々からは「こんなもんじゃない」という強い思いが伝わってくる。

 準決ではシリーズリーダーの伊東翔貴(30=福島)に当てられた。現状ではキレ、トップスピードともに分が悪いが、ライン3車の厚みを生かした積極的な攻めができれば十分勝負になる組み合わせでもある。「3番手までいるのは大きい。少なくとも初日よりはいいレースをしたいと思ってます」。優勝候補との力勝負を上昇のきっかけにしたい。