レスリングの元世界王者・浜口京子(47)による好評連載「気合でGO!」、今回は父・アニマル浜口氏が主宰する浜口道場出身選手の決断について、京子が語る。新日本プロレスを退団した内藤哲也(42)やBUSHI(42)、引退した高橋奈七永(46)らを、道場生時代から見守り続けてきたからこその思いとは――。スクワット300回で体を燃やした京子の熱いエールだ。

まずは気合のスクワット!
まずは気合のスクワット!

【浜口京子 気合でGO!】こんにちは! 4月から新生活を迎えた方は、少しずつ慣れてきたころでしょうか。道場にも新しい若者たちが入ってきて、先日は一緒に練習しました。今日も私はスクワット300回をやりますよ~。1! 2! 3!…。このスクワット300回、内藤選手や、BUSHI選手、鷹木(信悟)選手たちとも円陣組んでやりましたね。調子が悪い時、やる気がない時もここから始まるんです。足の指でマットをぎゅっとつかむと、軸が定まり集中力が増すんです。(300回終了)。よっしゃー! やっぱり〝レスラー浜口京子〟がないとダメですね。原点ですから。

 さて、内藤選手とBUSHI選手の退団は驚きました。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンも含め、大人気、大スターでしたから。ユニットで5人の姿が見られなくなるのかと思うと、寂しさは少しあります。そして奈七永さんも引退を決めました。みんな悩み抜いての決断。新たな道に突き進んで、逆に頼もしい気もします。だから応援する気持ちは何一つ変わりません。

新日本を退団した内藤哲也(右)とBUSHI
新日本を退団した内藤哲也(右)とBUSHI

 BUSHI選手は最後に目頭を押さえる場面もありましたね。いろんな感情が湧いてきたんだなと感じました。最近、内藤選手の新日本の入団テスト時のビデオを見返しました。赤いショートパンツを履いていてね。懐かしいですよ。内藤選手は、いい意味で道場生のころと変わっていないです。昔から練習も、やるべきことも、きちんとやる。でも自分の持つ確固たる世界観がありました。大きな決断でしたが、SNSでは野球観戦に行ったりしてリフレッシュする姿を見て、ああ、元気が出て好きなことができているんだなと安心しました。出身選手のことはちゃんとチェックしていますよ~。

 2人にはこれからもリングに上がる姿を見せてほしいし、わくわくするようなことをして楽しませてもらいたいですね。

道場でアニマル浜口(左)にあいさつする高橋奈七永(2016年)
道場でアニマル浜口(左)にあいさつする高橋奈七永(2016年)

 奈七永さんには5月の引退試合前にお会いしました。30年近くリングに上がり、すごい試合数をこなした。偉大なプロレスラーです。今はゴールテープを切ったみたいな充実感があるのでしょうね。人間的にも、(浜口)会長や私にも本当に礼儀正しくて、常に誠意を持ってくれる。プロレスの世界からいろんなことを学んだのだと思います。尊敬しています。

 私たち家族は、今までと変わらず元気にみんなが過ごしてくれることが一番の喜びです。道場の卒業生の中には、農業や林業の道に進んだり、警察官になった若者もいます。道場で同じ時を過ごした仲間は、みんな等しく応援しています。誰もがプロレスラーになるという夢をつかめるわけではないですよね。でも、道場での経験を経て、しっかりと自分の人生を選択して歩んでいます。

 ここ(浜口道場)はみんなが夢を追ったホーム。人生で、思い切り夢を追う時間はそう長くはないと思うんです。ここでの経験が、その後にも生きてくる。道場で学んだことは、心や体の一部分になっていますから。つらい時、挫折した時、このマットでどうやって乗り越えたかを知っている。また体を動かせば、元気になれると思います。

 今も昔も、道場では練習が終わると「道場出身の先輩たちの元気を祈って!」とお祈りするんですよ。新しい道に進んだ卒業生のみんな、気楽に練習に来てください。いつでも待っていますよ! 気合だ~!