エース格も安泰じゃない? 日本代表は3月に8大会連続8度目のW杯出場を決めた。来年に控える北中米W杯へ向けて、アジア最終予選のオーストラリア戦(5日、パース)とインドネシア戦(10日、パナスタ)を行う6月の活動からは新たなサバイバルがスタートしている。森保一監督(56)の本番に備えたチームづくりが注目される中、元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)が、その方針を占った。
今月の活動では常連組のMF堂安律(フライブルク)、MF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF南野拓実(モナコ)らは招集されず。一方、主将のMF遠藤航(リバプール)や、MF久保建英(レアル・ソシエダード)はメンバー入りした。
森保監督は、主力の選出には今季のプレータイムを考慮したと説明。だが久保の招集については「彼は日頃からチームのリーダーとして振る舞ってくれている。新たに入ってくる選手のリーダー役として、同世代の選手として接してもらって、いろんなものを見せてほしいと思い、招集した」と語った。
久保は勝利でW杯を決めた3月20日の最終予選バーレーン戦にフル出場した後、〝消化試合〟となった同25日のサウジアラビア戦(ともに埼玉)でも先発。指揮官の信頼を物語るような起用だった。
こうした状況を踏まえると、北中米W杯を見据えて久保を軸とした日本代表になっていく予感も漂っている。ただ、前園氏は「(森保ジャパンは)誰かを生かすというサッカーをしていないと思います。森保監督が一番大事にしているのは、その時の序列ですし、その時に良い選手、所属チームで好調な選手を使っていく傾向があります」と指摘する。
その一例として伊東を挙げた。「伊東純也が好調だった時はスタメンでしたが、ああゆうこと(性加害疑惑報道)があって代表を外れた間、堂安がずっと良いじゃないですか。日本代表でスタメンで出ていて、伊東が戻ってきてからも、それは変わっていません」。
だからこそ前園氏は「チームでしっかりとしたパフォーマンスを発揮して、代表でも良いプレーをしていかないと、序列が下がってしまいます。危機感は選手全員が持っていると思います。メンバーも揃っていますし、それもチームの活性化につながっているのではないでしょうか」と強調した。
久保だけでなく、チームに欠かせないエースの一人である三笘にも同じことが言える。1年後には、誰が主役になっているのか…。過去の日本代表では主力と控えがはっきり線引きされたことでチームの一体化を欠いてしまったケースもあるが、常に競争と緊張感がある森保ジャパンには、そのリスクはなさそうだ。












