新横綱を支えるのは〝プロレス愛〟だった。日本相撲協会は28日、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を正式に決定。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)以来、8年ぶりに日本出身横綱が誕生した。伝達式の口上では、大関昇進時と同じ「唯一無二」の言葉で決意表明。大注目の第75代横綱は、プライベートで大のプロレス好きの一面があるという。本人を直撃すると、あの〝制御不能男〟への隠しきれない愛を告白した。
大の里は伝達式の口上で「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と決意表明した。その後の会見では「本当にうれしい。より一層、これから大事になってくると思うので、さらに身を引き締めて頑張りたい」と力を込めた。横綱土俵入りは師匠と同じ「雲竜型」を選択。「親方が雲竜型ということで、その憧れもある。親方から指導してもらうこともすごく楽しみだし、綱を締める責任もある」と神妙に語った。
注目の新横綱は私生活で、新日本プロレスのタイチや、センダイガールズのDASH・チサコなどとの交流があり、プロレス好きの一面がある。昨今のマット界では、新日本のトップレスラーだった内藤哲也とBUSHIが4日に退団し、大きな衝撃が走った。2015年に発足した大人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」は、現在事実上の活動停止となっている。
大の里の父・中村知幸さん(49)によると「理由まではわからないけど、大の里はプロレスが大好き。中学、高校生の時は新日本をよく見ていて、内藤さんが好きだと言っていた。タイチさんともお会いしたことがあると言っていた」という。
また、角界では幕内若元春(荒汐)も大のプロレスファンとして知られる。今年に入り大の里は、若元春と格闘技ファンが集まる都内の飲食店に訪れたこともあった。
2人に近い関係者は「若元春関は新日本に限らず、他団体についてもかなり詳しい。大の里関は若元春関からプロレスについて教えてもらっていて『新日本以外はあまりわからないけど、他団体も見に行ってみたい』と言っていた。大の里関がプロレスを見始めたころに、ちょうどLIJができたみたいで『内藤さんの制御不能なところがカッコいい』と話していた。(ヒールユニットの)バレットクラブ・ウォー・ドッグスのデビッド・フィンレーについても『荒々しいところと、男らしさがカッコいい』と言っていた」と明かした。
番付の頂点に駆け上がった大の里だが、突然の内藤の退団にはショックを受けているようだ。大の里本人を直撃すると「内藤好きは本当? そうですね。新日本を見ていて、LIJが好きなユニットだったけど解散してしまった。内藤選手も退団してしまったので、僕はもうプロレスを離れます…」と落ち込んでいる様子。それでも「これを機に他団体を見るとか? まあ、それはまた機会があって、ハマる人がいたら応援したいと思います」とプロレス愛は変わらぬようだ。
プライベートで四角いリングに熱中する新横綱は、丸い土俵でどんな戦いを見せてくれるのか。次の名古屋場所(7月13日初日、愛知・IGアリーナ)に注目だ。












