大相撲夏場所11日目(21日、東京・両国国技館)、横綱豊昇龍(25=立浪)が幕内伯桜鵬(21=伊勢ヶ浜)を退け、2敗を死守した。

 最初の立ち合いは待ったで不成立。仕切り直しの際、伯桜鵬が土俵上で数回ジャンプして観客がどよめく場面もあった。両者2度目で立つと、豊昇龍が伯桜鵬に攻め込まれる展開。横綱が土俵際で懸命に残し、最後は相手が腰砕けであおむけになった。

 取組後の豊昇龍は「1回、待ったになったので、ちょっと考えて。集中が切れていなかったので、よかったと思います。相手も絶好調。集中して落ち着いて相撲を取れて良かったと思います。危なかったけど、そこで慌てず落ち着いて集中していたから、残れたと思う」と相撲内容を振り返った。

 綱取りに挑む大関大の里(二所ノ関)は全勝を守り、首位を独走。豊昇龍が2差で追いかける展開となった。一人横綱は「あまり意識しないで、しっかり集中してやっていきたい」と気持ちを引き締めた。

 審判長の九重親方(元大関千代大海)は「(豊昇龍は)今日の相撲を見る限り、いい意味で緊張はしている。伯桜鵬も強いですから。(横綱を)食ってやろうという気持ちが伝わってきた。待ったをした後で飛び跳ねたり。ああいうことは、横綱の前ではなかなかできない。不気味さを感じたのでは」と指摘した。