世界的ロックバンドのザ・フーはドラマーのザック・スターキーを4月に解雇したが、その後に撤回。しかし18日に再び解雇を発表し、大きな波紋を呼んでいる。ザックは元ビートルズのドラマー、リンゴ・スターの息子。英紙ヴァラエティなどが先日、報じた。

 ザ・フーは4月に29年間ドラマーを務めたザックを解雇したものの、数日後の4月19日にギタリストのピート・タウンゼントがザックの復帰を発表した。しかしピートは5月18日、SNSで再びザックの解雇を発表した。

 フーは北米でフェアウェル・コンサート・ツアー「ソング・イズ・オーバー」を控えており、8月16日のフロリダ州アメリカン・バンクアリーナを皮切りに、9月28日のラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナでファイナルを迎える。

 ピートはSNS上で「ザックは長年にわたりドラムで素晴らしい仕事をしてくれましたが、変化の時が来ました。感慨深い時です。ザックはたくさんの新しいプロジェクトを抱えており、彼の成功を祈っています。ロジャー・ダルトリーのソロ・バンドで活躍してきたスコット・デヴォースが、ザ・フーの最後の公演に参加します。ぜひ彼を歓迎してください」との声明を出した。

 その数時間後には、ピートとボーカリストのロジャー・ダルトリーが連名で声明を発表した。

「ザ・フーは解散に向かっていますが、ザックは(我々より)20歳も若く、新しいバンドや他のエキサイティングなプロジェクトで素晴らしい未来が待っています。彼はすべてを成功させるために全力を尽くすべきです。私たちは2人とも、彼の幸運を祈っています」

 しかしザックはその後SNS上でピートの発言を打ち消すように「復帰から2週間後に解雇され、『他の音楽活動に専念するためにザ・フーを脱退した』という声明を出すよう求められた。が、これは嘘になる。僕はザ・フーが大好きだし、自分から辞めようと思ったことは一度もない。だから声明を出さなかった」と語っている。

 さらには「私が何週間も『血まみれのスクイーズ・ボックス(75年のシングルの歌詞)みたいに、出たり入ったり入ったり入ったり』と騒ぎ立てていた間、私を支えてくれた数え切れないほどの素晴らしい人たち(本当にありがとうございます!)を失望させてしまうでしょうから」とファンに感謝の意を述べた。

 再び解雇に至った真相は明らかにされていないが、結成61年目を迎える世界的ロックバンドのファイナル・ツアーは予想もしなかった展開となってしまった。