ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)の「仇敵」たちはモンスターとの対戦を〝回避〟する動きを見せている。

 井上は5月4日(日本時間5日)にWBA同級1位ラモン・カルデナス(28=米国)との防衛戦(米ラスベガス)に臨む。今後は9月にWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)、年末にWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(28=英国)、2026年春にはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M・T)と対戦するプランが浮上している。

 そんな中、23年12月にSバンタム級4団体統一戦で井上に敗れたWBC同級2位マーロン・タパレス(33=フィリピン)は再戦を臨まず嵐が過ぎ去るのを待つ方針という。海外メディア「RUETIR」によると、タパレスを支援するサンマン・ボクシングのプロモーター、ジム・クロード・マナルキン氏は「井上尚弥選手が57・1キロ(フェザー級)に体重を増量するのを待ちながら引き続き忙しくする予定」と語ったという。

 井上がフェザー級に本格転向するのは来春の中谷戦後になるとみられており、モンスターが不在となるSバンタム級で再び王座を目指すというわけだ。すでに23年7月に井上に負けたスティーブン・フルトン(30=米国)はフェザー級に転向。世界王者となり2階級制覇を果たすと、井上との再戦が期待される中、スーパーフェザー級に上げる方針という。

 フルトン側は階級変更に関して井上に言及していないものの、わずか2試合でフェザー級を〝卒業〟すると報じられた。やはりタパレスと同じようにモンスターとの対戦を回避するためなのかもしれない。