阪神は9日のヤクルト戦(甲子園)に3―5で敗れ2連敗。ゲーム序盤に3点を幸先よく先制するも、継投策が裏目に出て痛恨の逆転負けを喫した。チームは5勝5敗の貯金0となり3位に転落した。
ターニングポイントとなったのは3―0と3点をリードして迎えた6回の守備。先発のビーズリーが無死二、三塁のピンチを背負った場面で、2番手としてルーキー右腕の工藤泰成投手(23=四国IL徳島)を投入したが、2つの暴投で2失点。3番手・及川にスイッチするも、今度は一死二、三塁から赤羽が放った一塁前へのゴロを、大山が本塁へ悪送球し2点適時失策。守りのミスが相次いだ。
計5失点のビッグイニングを献上し一挙逆転を許すと、反発力を欠いた虎打線はそのまま沈黙。ヤクルトの45歳右腕・石川にNPB新記録となる24年連続の白星をプレゼントしてしまった。
試合後の藤川監督は6回の継投策について「ビーズリーを毎回毎回5イニングで降ろすってわけにはいかないからね」と判断が難しい局面であったことを率直に認める。悔いが残る背信投球となってしまった工藤については「成功体験が必要になるし、つくっていかなければならない」とした上で「まだまだ4月ですし、経験しながら強くなっていくのが選手」と今回の経験を、自身のさらなる成長の糧とすることを期待した。
今年3月に支配下契約を締結したばかりの最速159キロ右腕・工藤は、今や新生藤川虎を象徴するかのような期待のニューカマー。目先の結果の良しあしに一喜一憂することなく今後も実戦の場で鍛え上げていく考えを藤川監督は示唆する。
本拠地1勝目が遠いチームとしては手痛い敗戦。だからこそ努めて冷静かつ誠実に、指揮官はこの日のゲームを振り返った。












