ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)の次戦に関する会見が5日、横浜市内で開かれ、5月4日(日本時間5日)に米国ラスベガスでWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)と防衛戦を行うことが発表された。

 大橋ジムの大橋秀行会長は井上のファイトマネーが自身の過去最高になると明かし、本場で主役の扱いを受けることに「信じられない」と驚嘆した。

 スペイン語でシンコ・デ・マヨと呼ばれる5月5日はメキシコの戦勝記念日であり、この日の前後に行われるメキシコ系ボクサーの試合は大いに盛り上がることで知られる。今年も世界最高クラスの人気者であるスーパーミドル級3団体統一王者サウル・アルバレスらの試合が組まれ、メキシコ系米国人のカルデナスを迎え撃つ井上は一連のシンコ・デ・マヨ興行の大トリを飾ることになる。

 関係者によると、井上の過去の試合は米国のスポーツ専門局ESPNで何度も放送されて好評であり、今回のラスベガス進出は「アメリカで見たいというファンがいる」という現地の要望があったとのこと。最高額のチケットは5000ドル(約73万円)と破格ながらほぼ完売で、その反響に大橋会長は「思っていた以上にすごい」と驚いている。

 この試合には元世界ヘビー級王者ジョー・ルイスが持つ世界戦22KO勝利の世界記録更新もかかる。大橋会長は現役時代に国内ジム所属選手の世界挑戦連続失敗を21で止めるなど日本ボクシング界の苦しい時代を経験しており、「いろんな記録があったり、メキシコの大事な日に最後のメイン。昔のボクシング界を考えたら信じられない。小学生の時に好きで見ていたボクシングで想像つかないところにいる」と目を丸くした。

 ファイトマネーも軽量級では破格のレベルに達しているが、「今度も過去最高のお金を手にする」と明言。「ここで大きく変わると思う。ものすごい倒し方すれば、おおっ、となるだろうし、苦戦すれば、あー次に期待するか、となるかもしれない」と、この試合の重要性を強調した。

 モンスターの規格外の歩みはラスベガスでさらに加速するか。