F1・レッドブルの角田裕毅(24)が4日に行われた日本グランプリ(GP=鈴鹿、6日決勝)のフリー走行で実力の一端を見せつけた。不振のリアム・ローソン(23)に代わって、姉妹チームのレーシングブルズから電撃昇格。母国GPでの新天地デビューは、国内外から注目を集めている。

 フリー走行1回目はレッドブルの同僚マックス・フェルスタッペン(27)が全体5番手。角田はいきなりフェルスタッペンと0・107秒差の6番手のタイムをマークした。しかし、フリー走行2回目はフェルスタッペンが8番手だったのに対し、角田は18番手。不本意な結果となった。

 不運も重なった。フリー走行2回目はクラッシュやコースアウト、コース脇の芝生が2度燃えるアクシデントが発生。4回の赤旗(走行中断)があり、1時間の走行時間のうち39分間も走れず、フラストレーションのたまる展開となった。角田はフリー走行後の囲み取材で「攻めにいっていないです」と悔しさをにじませた。

 チームが出した公式リリースで、角田は「今日は全体的にはOKでしたし、マシンへの信頼も得られて満足でした」としながらも「もっと良いものにできたはずでした。フリー走行1回目は2回目よりも良かったです。いろいろなことも得られました。フリー走行2回目は中断があり、タイムを出しにいけませんでした。全員にとってこのセッションはごたごたになっていました」と複雑な胸中を明かす。

コーナーでドーナツターンする角田裕毅
コーナーでドーナツターンする角田裕毅

 その上で「マシンの感触はシミュレーターで得られたものとは違いました。(シミュレーターから)予想していた感覚よりも(実際のマシンの感触は)増していました。実際のマシンのほうがもっと増幅されたような感触でした。まだやるべきことがいっぱいで、明日までにデータをよく分析しないと」と今後の改善に意欲を示した。

 それでも、開幕2戦ではローソンがフェルスタッペンから大差をつけられていたのに対して、角田がフリー走行1回目で初のレッドブルでの走行ながらフェルスタッペンに0・1秒差に迫ったインパクトは小さくない。5日のフリー走行3回目からの予選、そして6日の決勝での奮闘に期待だ。