名古屋の朝に〝異変〟がぼっ発した。メ~テレ(名古屋テレビ)の朝の情報番組「ドデスカ!」(月~金・午前6時~8時、土曜・午前6時半~7時55分)が3月月間(平日)の個人全体視聴率(6時~8時)で3・6%を記録し、同時間帯トップを獲得した(ビデオリサーチ調べ、3月3日~3月28日、名古屋地区)。

「ドデスカ!」が同時間帯で月間視聴率トップとなったのは、2023年8月以来2度目。だが、その当時は「めざましテレビ」(フジ系=東海テレビ)と同率となっていたことから今回が初の単独トップとなった。朝の絶対王者だった「めざましテレビ」をはじめ、「ZIP」(日本テレビ系=中京テレビ」「THE TIME、」(TBS系=CBC)と東京キー局制作の情報番組を相手に地方局制作の「ドデスカ!」が存在感を発揮している。

 メ~テレ関係者が「名古屋では井上監督への期待感をすごく感じていたのでドラゴンズについての内容を強化をしました」と明かすように、中日ドラゴンズの話題を積極的に取り上げていく戦略が的中した格好だ。

 3月から月曜日のコメンテーターに元阪神監督・矢野燿大氏を起用。もともと同番組では水曜レギュラーに芸能界きってのドラゴンズ通であるお笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤、金曜日に大のドラゴンズファンである元ビーチバレー選手の浅尾美和、土曜日の月1レギュラーにドラゴンズ応援大使を務めているSKE48・熊崎晴香とドラゴンズについて語れるタレントをそろえていた。そこに井上監督と親交が深く中日OBでもある矢野氏が加わり、最強のドラゴンズコメンテーター陣が完成した。

「年末のスポーツ特番に矢野さんに出演していただいたのですが、阪神時代は井上監督とは監督とヘッドコーチという関係でもありましたし、非常に評判が良かったことからお願いすることになりました。水曜日は井戸田さんのスポーツコーナーがありますし、浅尾美和さんには細川選手のインタビューをしてもらったり、熊崎さんには選手を直接取材してもらった話を積極的に織り交ぜてもらっています。全面的にドラゴンズを応援していますという形が出ればと考えています」(メ~テレ関係者)。

 ドラゴンズを取り上げるボリュームは朝の番組の中でもダントツで、これが番組の勢いにつながっている。

 井上新監督への期待感もあって中日戦の視聴率は絶好調。開幕のDeNA戦(3月28日)は4安打零封負けを喫したにも関わらず、平均世帯視聴率は10・0%(平均個人視聴率は6・0%、以下カッコ内は平均個人視聴率)を記録。1日の巨人戦は12・4%(7・5%)、2日の同カードも10・2%(6・0%)とゴールデンタイムに放送された試合は全て2桁を記録している。

「少し前まではプロ野球中継は年配の方が見る番組という印象でした。でもドジャース・大谷選手の活躍などもあって今は球場に来られる方も野球中継を見られる方も20代を中心に若い世代が増えている。これでドラゴンズが優勝争いに加わってくれればさらに魅力的なコンテンツになるのは間違いない」(在名テレビ局関係者)。

 中日は3日の巨人戦(バンテリン)に3―5で敗れ、開幕から2カード連続の負け越し。とはいえ今後ばん回すれば「ドデスカ!」がさらに盛り上がっていくはずだけに、巻き返しが期待される。