悲願の初優勝へ、夢をつないだ。大相撲春場所12日目(20日、大阪府立体育会館)、元大関の幕内高安(35=田子ノ浦)が新関脇王鵬(25=大嶽)を押し出して10勝目(2敗)。優勝争いの首位を死守した。

 前日11日目からの連敗を回避した取組後は「良かった。昨日とは打って変わって、前に出られました。(前日黒星を)反省して今日の相撲に生かせたと思います」とうなずいた。

 審判長の九重親方(元大関千代大海)は「今日は落ち着いていた。一番一番、落とせない。高安は背負っているものが大きい。今まで培った経験を生かしてほしい。大きな夢を持って土俵に立っているのは、相撲ファンも分かっている。体力的には落ちているだろうが、経験は体に染みついている」と35歳のベテランにエールを送った。