ノンフィクション作家の安田浩一氏が17日、都内で開催された「『包括的差別撤廃法』制定を求める議員連盟」に出席。講師として講演を行った。
2014年に超党派で差別禁止法を求める議員連盟が発足し、16年にヘイトスピーチ解消法が成立していた。講演に先駆けて立憲民主党の有田芳生衆院議員があいさつし、「在日コリアンに対する差別がやむどころかいまだに続いているだけでなく、今ではクルドに対する差別も出始めている」と問題は解消していないと指摘。対応できるように議連で法案を作成したいと訴えた。
安田氏は「差別の現場を取材して―震災虐殺からクルド人ヘイトまで」と題して講演を行った。クルド人が多く住んでいる埼玉・川口市を取材。クルド人女性がおびえて暮らす様子を伝え、「SNSはクルド人ヘイトと呼ぶべきひどい状況です。例えば『日本から追い出せ』とか。ネット上だけの話だろうと思ったらとんでもない。実際に自警団をリアルに作ってしまった」と事態が悪化していると指摘した。
また、トルコに行ってクルド人を取材し、どうしてクルド人が日本に住んでいるのかという歴史やトルコでクルド人が迫害されている現状を伝えた。「トルコの中で差別され迫害され逮捕され弾圧を受けてきた。だから日本に来た。彼ら彼女ら(クルド人)は金もうけのために日本に来たんだっていう日本の一部のネット言説というのは僕はウソだと思います」と安田氏は訴えた。
最後に質疑応答の中で有田氏は目指す法案について、「理念法にはしない。罰則は入れる。それが基本です」と語った。












