F1の今季開幕戦となるオーストラリア・グランプリ(GP=16日決勝)の予選が15日に行われ、レーシングブルズの角田裕毅(24)が衝撃の走りを見せて親チーム・レッドブルへの昇格待望論が再び沸騰している。

 角田はQ1、Q2で上位に食い込む走りを見せると、真骨頂は精鋭10人だけが進出するQ3。ライバルたちが次々とタイムを伸ばしていくハイレベルな争いの中でも臆することなく攻めると、〝大トリ〟でのタイムアタックで1分15秒670と驚異のタイムをマーク。4連覇王者マックス・フェルスタッペンらに肉薄し、マシン性能に大きな差があるとみられる名門フェラーリのシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンの両雄まで上回る5位に躍進し、いきなりF1界を震かんさせた。

 昨季終了後にはセルジオ・ペレスの電撃解雇で昇格の機運が高まりながら、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表やヘルムート・マルコ博士らは実績に乏しい同僚のリアム・ローソンの昇格を決断。〝不可解昇格〟と大きな波紋を呼んだ。

 そのローソンは、散々なレッドブルデビューに。マシンをコントロールできずコースアウトするなどタイムは全く伸びず、Q1敗退の18番手に撃沈。覇権奪回を目指すはずのレッドブルで、大きく足を引っ張る失態を演じてしまった。

 こうした経緯から、レッドブル復権のために角田の緊急昇格を待望する声が早くも上がっている。

 イタリアのモータースポーツ専門メディア「FWM」は「角田裕毅が〝もう一つの〟レッドブルを運転している、そうでなければ説明できない」との表現で角田の速さを絶賛。「そうでなければ、彼がどのようにしてシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのフェラーリ勢を打ち負かすことができたのか説明がつかない」と強調した。

 そして「ニック・デフリース、ダニエル・リカルド、リアム・ローソン、そして今はイサック・ハジャールよりも良い成績を残したにもかかわらず、なぜ彼が昇格の対象にさえ挙げられなかったのか。角田はレッドブルでフェルスタッペンのチームメイトとなる車を運転していない。その理由を知りたい」と角田がレッドブルにふさわしいとの主張を展開した。

 海外ファンからもSNS上では角田の昇格待望論が過熱。英国ファンからは「なぜユウキはメインカーに乗っていないんだ? マジか? 彼は着実に成長し、驚異的なドライバーに成長した。彼の存在は姉妹チームの車にはもったいない」、米国ファンからは「ユウキがローソンの席に座るべきだったというさらなる証明だね」などと角田の緊急昇格をプッシュする声が続出。ほかにも「彼にレッドブルのシートをあげて」「ユウキはマイアミまでにレッドブルに乗る予定だ」と角田の早期昇格を求める意見も次々と出ている。

 角田が結果を出し続けていくことで、昇格待望論は加速しそうだ。