ボクシングのWBA・WBCフライ級王座統一を果たした寺地拳四朗(33=BMB)の一夜明け会見が14日、都内のホテルで開かれた。寺地は、日本で開幕戦を行う米大リーグのドジャースとカブスの会見が同じホテル内で開かれたことに刺激を受け、ビッグマッチを重ねて評価を高め、大リーグ級の注目を集めることに意欲を示した。

 前日はWBA同級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と一進一退の激しい打ち合いの末、最終12回に連打を浴びせてストップを呼び、スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に続く日本選手2人目の2階級での王座統一を達成。この日は激闘のダメージを感じさせない元気な表情で現れ、「必死で戦って、内容は詳しく覚えていないですけど、最後は行けてよかったです」と振り返った。

 会見前には先に会見を済ませた阿久井と対面し、「本当に強かったです。ありがとうございました」と声をかけたという。「正々堂々と戦えて、いい試合ができたし、本当にいい選手だと改めて思いました」と阿久井の健闘をたたえた。

 今後については、前日と同じくWBCスーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米国)との対戦を希望。ロドリゲスは権威ある専門誌「ザ・リング」によるパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング)で6位にランクされる強豪であり、「海外の有名選手でもあるし、勝てばその地位を奪えるのは大きな魅力ですね」と目を輝かせた。

 さらには、元4階級制覇王者で前WBAスーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)との対戦も希望。「盛り上がるでしょうね。そういう試合をどんどんこなしていければ、いいなあ」と意欲を駆り立てた。

 奇しくも、会場の隣の部屋ではスーパースター大谷翔平を擁するドジャースとカブスの会見が予定され、厳重な警備の中で寺地の会見をはるかに上回る数の報道陣が長蛇の列を作っていた。その盛況を見た寺地は「すごいですよね」とびっくり。だが、自身もビッグマッチを重ねて知名度を高めれば、この日の大リーグのような注目を集めるかもしれず、「それぐらい頑張ります」とチラリと対抗心を見せた。

 求める戦いを実現できるか。