ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(29=帝拳)が6日、都内で同級2位レネ・サンティアゴ(32=プエルトリコ)との初防衛戦(13日、東京・両国国技館)へ向けた公開練習を行い、招待する母校の東京・立教小の生徒約130人と、応援に駆け付ける幼少期の師である格闘家の故・山本KID徳郁さんの家族に勝利を見せることを誓った。
2度目の世界挑戦だった前戦で早大出身者初の世界王座を獲得した岩田は「絶好調」とV1に自信の表情。披露したミット打ちでは持ち前の強打で大きな音を響かせ、言葉通りの仕上がりの良さを感じさせた。
1月末には母校で講演を行った。小学生時代は、「怒られてばかりで、みんなと同じことができなくて不安だった」といい、体が小さいことをからかった上級生を「ぶっ飛ばしてしまった」というほどの暴れん坊。有り余るパワーを発散できる格闘技に出会い、世界王者に上り詰めたことから「人と違って、好きなことをやり続けるのはいいこと」を後輩に語った。
その格闘技はKIDさんのジムで学んだ。この試合も格闘一家であるKIDさんの家族が多く応援に訪れるとのこと。KIDさんの指導は「言葉で言うようなタイプではなく、背中で見せてくれる」タイプであり、「自分も言葉はうまい方じゃないので、背中で見せていけるようになっていきたい」という。後輩と恩師の家族の前で、「ボクシングの魅力もファイトで見せたいですけど、子供の時から戦うことが好きでやってきたので、自分の好きなことを続けることはいいことと思って試合をしたい」と誓う。
挑戦者について、岩田を指導する粟生隆寛トレーナーは「好戦的。いい意味でも悪い意味でも勢いはある」と見ており、「こっちも接近戦は得意なので望むところ」と戦いをイメージ。岩田は、粟生トレーナーが「とにかく硬い。一発で効かせられる」というほどの強打でKOを量産しているが、自身は今回は「KOを狙っているわけではないですけど、自然とそうなるのではないかと思う」と自信を口にした。
また、対戦を希望していたIBF同級王者・矢吹正道(LUSH緑)は29日に王座を保持したままIBF世界フライ級王座に挑戦することが決定。過去に矢吹が対戦を希望したが実現しなかったことがあり、岩田は「統一戦というより、因縁があるからやりたかったのはある」と複雑な表情を浮かべながらも、「ベルトを持ったまま上げるということで、やる可能性はなくなったわけではないのかなと。今はこの試合に集中しているので、いい形でクリアすればまた状況が変わってくると思う」との考えを示した。












