静岡県民は政治に対する関心が強いといわれています。

 もとをただせば、静岡県は伊豆国、駿河国、遠江国という別々の国でした。しかもこの三国は、戦国時代から戦いを繰り広げてきたライバル。明治の廃藩置県でもひとつにはならず、静岡県が誕生したのはそれから5年たってからでした。

 まったく違う風土や風習を持っている三国がひとつの県になるにあたり、住民には、かなりの抵抗と不満があったはず。それを県政に反映させるため、住民の政治参加意識が高くなっていったというわけです。

 明治以前はライバルでも、政治を尊重する静岡県民は「民意で決まったことは必ず守る」という考えを持っています。

 静岡県人に総じていえるのは、ガツガツしたところがなく、常にマイペースで飄々としている点でしょう。人当たりはソフトで明るい性格ですから、誰とでも上手に付き合うことができます。

 やや頼りないと感じる場合があるかもしれませんが、これも、実は静岡県人の優しさからきていること。一見、平凡なのんびり屋に見えても、心の内に大きな野望を抱いていたりすることもあり、付き合いが長くなればなるほど、独特の“味”を出してくるタイプといえます。

 いざ付き合うとなったら、じっくり時間をかけて相手を観察してみるといいでしょう。

 ◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。