一般的に「おとなしい」「暗い」というイメージでとらえられがちなのが東北人ではないでしょうか。
ところが、宮城県人は別で、意外なほど社交的な性格とか。
というのも、伊達藩(仙台藩)が古くから東北随一の雄藩であり、江戸時代を通じて相当に裕福だったからでしょう。
初代藩主の伊達政宗は大胆で奇抜なことが大好き。「伊達男」という呼称が、この伊達から来ているというのは有名な話で、もとから使われていた「男だて」の「だて」に「伊達」を当てて、「人目をひく」とか「派手好き」人間という意味になったそうです。
外様大名のなかでも伊達藩は徳川将軍と親戚関係にあったこともあり、江戸と盛んに交流し、その影響もあって、開放的な土地柄になったわけです。
元来、宮城は米どころでもあり、三陸側では水産業が栄えたために、性格はおおらかで、東北人的な粘っこいところがなく、マイペースの生き方をするようです。
女性はお嬢さまタイプで、男性はお坊ちゃまといった感じでしょうか。無理して働くより、遊ぶこと、楽しむことが好きなのです。
その一方で、ぬくぬくとした郷土から無理に出ようとしないで「内弁慶」になりがちな面も見られます。中央に出て活躍しようという思いは弱いといわれます。
世の中を動かすほどの大胆さはなく、すぐにあきらめてしまうところもあるようです。
◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。











