Jリーグは10日、横浜市内で年間表彰式「Jリーグアウォーズ」を行い、FW武藤嘉紀(32=神戸)が初の最優秀選手賞に輝き、自身3度目のベストイレブン入りを果たした。

 武藤は13ゴールを挙げるなど、神戸の明治安田J1リーグ2連覇に大きく貢献。壇上で「歴史と名誉ある賞をいただき、うれしく思います」と喜びを語った。

 続けて「一見、華やかな経歴に見えますが、多くのケガや挫折、紆余曲折があって今があります。ヨーロッパでは1年以上もベンチに入ることができず、家を出るときのドアが重く、帰り道に泣きながらMrs・GREEN APPLEの曲を聴いたことも鮮明に覚えています」と苦しんだ時期を振り返った。

 そんな時期も成長の糧となった。「苦しい経験、逃げ出したくなるような経験が人ととして、サッカー選手として僕を強くしたと感じます」

 家族への感謝も伝えた。両親に触れた上で「妻と子供たち、サッカーバカの僕についてきてくれてありがとう。授業参観や幼稚園の行事、何一つできませんでしたが、そのような犠牲の中でこのような素晴らしい賞とJリーグ2連覇、天皇杯制覇ができたのは、家族の支えがあってこそです。MVPは家族にささげたいです」としみじみ語った。

 最後は「来シーズンからさらに成長できるように慢心せず、日々努力していきたいと思います」と締めくくった。

 武藤のほかベストイレブンは以下の通り。

GK 大迫敬介(広島)
DF 濃野公人(鹿島)
DF 中谷進之介(G大阪)
DF マテウス・トゥーレル(神戸)
DF 佐々木翔(広島)
MF マテウス・サヴィオ(柏)
FW 知念慶(鹿島)
FW アンデルソン・ロペス(横浜M)
FW 宇佐美貴史(G大阪)
FW 大迫勇也(神戸)