“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は学生お笑いで活躍し、「所属するのが難しい」と言われるお笑い事務所からスカウトされた“逸材”の男女トリオを紹介する――。
ASH&Dコーポレーションというお笑い事務所をご存じでしょうか? 大竹まことさん、きたろうさん、斉木しげるさんのシティボーイズがトップの事務所ですが、ここの所属になるのはかなり難しいことなんです。
所属芸人はザ・ギース、ラブレターズ、阿佐ヶ谷姉妹など数えるほどしかおらず、しかも結果を出している芸人ばかり。最近では十九人という男女コンビが活躍していますが、そこに今年7月から所属したのがこの男女トリオです。
【プロフィル】
・ユニット名‥破壊ありがとう
・結成‥2021年2月
・写真左‥森もり
・写真中‥田中机
・写真右‥木下もくめ
もう既にライブシーンではひとランク上のライブに出演している。ネタは日常の滑稽な一コマを再現するようなコントをしている。なので笑わせるのではなく、笑ってしまっていると言ったほうが正しいかもしれない。
こちらのトリオも最近話題の大学お笑いで活躍し、その後プロになりました。いったいどんな芸人なのか? 今回はトリオで唯一の女芸人である木下もくめさんに話を聞きました。
――コンビ結成のきっかけは
「お笑いサークルで出会い、2人から誘ってもらう形で組みました。田中くんはコントがとても面白く、森もりは漫才がとても面白く、ステキな人たちだと思っていたので『ぜひ!』という返事をし、現在に至ります」
――ユニット名の由来は
「こんなやりとりからです」
田中「好きな言葉ある?」
森もり「破壊」
木下「ありがとう」
「こうして破壊ありがとうになりました!」
――3人の出身大学とサークルは
「田中くん、森もりは早稲田大学、私は津田塾大学です。サークルは早稲田大学お笑い工房LUDOです」
――相方2人を手短に教えてください。
「2人とも人間ができています。田中くんは人間くさく、優しさゆえに日々何かと葛藤するけど、最後は自分の正義を貫く、潔くカッコいい人です。森もりは共感力が高く、人に寄り添いつつも自分のあり方も絶対大切にできる、柔らかな強さを持つ人です」
――自分はどんな人?
「鯛(いろんな色の種類があって、めでたく、煮つけるとおいしそう)」
――プロを目指そうと思ったのはいつ?
「『テアトロコント』という、演劇とコント両方を30分ずつ上演するライブが渋谷ユーロライブで開催されているのですが、そちらに誘っていただいたことがきっかけです。結成時からこのライブに出ることを目標にしていたのですが、基本的にプロの劇団や芸人の方々が出演される舞台なので、『これに出るためにはプロになる覚悟をしないといけないのでは?』となり、3人でプロになる決断をしました!」
――影響されたお笑い番組、芸人は
「ジャルジャルさん、かが屋さんです。2組のコントで日常や人間の面白がり方を知りました!」
――ネタの作り方は
「基本的に田中くんが台本を作成し、それについてみんなで話し合い、田中くんが台本を修正し、またみんなで話し合い…、という工程を経て完成させます」
――ASH&Dに所属するのはすごく難しいと思うのですが、どんな経緯で?
「オーディションではなくスカウトという形で入らせていただきました。われわれが大学生のころにやっていた新ネタライブに大竹涼太社長が足を運んでくださり、スカウトしていただき、預かり期間を経て7月に所属させていただきました!」
――今後の目標は
「グループとしては単独ライブで各地を回れるような人たちになりたいです! 個人としては“歌い踊る白髪おばあちゃんコント師”です」
近いうちにキングオブコントの決勝で見られるトリオだと思います。
☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。












