【お宝写真館】ミットを持つブラック・キャット(故人)を相手に美しいフォームでローリングソバットを見舞うのは初代タイガーマスク(佐山聡)。1982年6月15日、西伊豆の土肥温泉で行われた初代タイガーと若手選手を中心とした強化合宿からの一枚だ。
この技が美しく見えるポイントは高さ、腰のキレ、回転などいろんな要素が重なる。そんな美しいフォームを捉えた写真が海岸の砂浜で撮影されたことに驚かされる。
足場が悪く安定しない砂浜において、はだしではなくクッションのあるスポーツシューズを着用し、ひょいと気軽に、この高さと腰の回転でローリングソバットが放てる選手はいない。初代タイガーの優れた運動神経が一目瞭然だ。
プロレス界には、他のスポーツ界と比べて、わりと気軽に「○○の天才」と称される選手が数多い。だが、この何げない練習風景の写真を見ただけで、初代タイガーこそが唯一無二の運動神経を有する“天才”だったことは認めざるを得ない。
この時、初代タイガーは24歳。体重はまだ90キロ前後だった。翌83年8月に25歳の若さでタイガーマスクを引退し、84年7月に第1次UWFで「ザ・タイガー」のリングネームで復帰した際には既に、現在ほどではないが、ややポッチャリと太り始めていた。
初代タイガーは56歳となった現在も、スタミナこそすぐに切れるものの、スピードのある天才的な動きを披露している。だが他のレジェンド系選手に比べて、肉離れや靱帯損傷など、ケガが多いのも事実なのだ。それは若き日に脳にインプットされた動作と天才的反射神経に、加齢とともに衰えた筋肉や腱がついていけないために起きる負傷ではないだろうか?とささやかれている。












