大相撲・元幕内北青鵬の暴力問題で宮城野部屋が無期限閉鎖となり、師匠の宮城野親方(39=元横綱白鵬)や所属力士らが、同じ一門の伊勢ヶ浜部屋へ転籍。この措置が宮城野部屋の後援団体へ影響を及ぼしている。

 2011年以来、九州場所期間に同部屋へ宿舎を提供してきた福岡・篠栗町の寺院「南蔵院」の林覚乗住職(70)は、「ほかの部屋だと、暴力事件が起きても閉鎖にはなっていないのに、宮城野部屋だけ閉鎖になるのは少し理不尽。全国に後援会があって、(宮城野)親方を慕っている会員がいっぱいいる。(今回の処分で)そういう人たちを含めて、とても悲しい思いをしている」と処分を疑問視した。

 先月28日の理事会で同部屋への処分が決定。広報部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「預かる期間は設けず毎場所、浅香山理事、伊勢ヶ浜親方から(協会の)執行部が状況の報告を受ける予定」と説明している。

 相撲協会から、処分解除への具体的な期間は示されていない。宮城野部屋九州後援会の名誉会長を務める林住職は「一番の問題は、期限が決まっていないこと。2人の親方が(宮城野親方の)行いを見て判断するといっても、明確な基準が何もない。後援会には高齢者もいるし、そういう方に『2、3年も待てない』と言われれば、それで終わり」と不満を示した。

 宮城野親方から処分決定後に、電話で連絡を受け「今は、宮城野部屋がないのと一緒。『宮城野部屋後援会』という名前は使えません」と説明された。今後について会員同士で話し合う予定だというが、存続に関わる状況だ。

 さらにこんなことも。同寺院の敷地内にある稽古場は、老朽化のため今年中に建て直す予定だった。しかし林住職は「2月の終わりに取り壊して、建て直そうと思っていたけど、それもできない。稽古場だけならプレハブ小屋でいいので、(九州場所まで)10か月あれば作れるようにしていたけど…。いろんな人が、いろんなところで被害を受けている」と〝無期限〟の処分による弊害を訴えた。

 また、名古屋宮城野部屋ファンクラブの久永裕樹会長(55)は「処分が決まる前に、名古屋場所前の激励パーティーをやる予定だったホテルをキャンセルした」と明かす。その上で「無期限ではなくて、1、2年とかで先がこうなると決まっていれば親方、力士も頑張れると思う。不安しかないと思うけど、頑張って乗り越えてほしい」とエールを送った。