写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 ラス目のオーラス。發を鳴き、九筒を引いてきた場面。

【答え=4萬】箱を割るような失点の大負けでも、メンタルを崩さず目の前にある状況で最善を尽くす。ただ麻雀ファンなら、まさに「言うは易く行うは難し」だ。大きく負けている時ほど無理な選択を繰り返し、傷口を広げることも多い中で、いつでもその一瞬の最適を重ねる園田賢(ド)は間違えない。マイナス9600点というつらい状況だったが、しっかりと素点回復に務めた選択が功を奏した。

 3着目の瀬戸熊直樹(雷)まで2万6900点差。倍満直撃でようやく着アップだが、さすがに現実的ではない。ならば、このオーラスだけを切り取って考え、いかにアガリやすく得点できるかだけを考えた。「アガリやすさ△の1300テンパイよりも、アガリやすさ△の5200もしくは8000の『イーシャンテンにはすぐなりそう』なリャンシャンテンの方が、局収支がいい」と判断した。これが同じ1300点テンパイでも「アガリやすさ○」なら、そちらを優先したという。

 園田のいう「イーシャンテンにはすぐなりそう」とは3~9筒、白の8種類を自力でツモる、もしくは白ポンにそれほど時間がかからないだろうという見立て。「4筒引き(3・6筒両面聴牌)と8筒引き(6・9筒両面聴牌)なら、1300点の聴牌を取るつもりでしたが、3筒or9筒ツモなら萬子を外してもいい」というイメージだ。

 筒子と字牌に期待をしたところの9筒ツモ。とりあえずのカン6筒テンパイを維持するよりも、萬子のメンツを壊してリャンシャンテンまで戻してもなお、トータルでは得だと判断した。

 筒子の染め手に向かったことで、奇跡の逆転も頭の片隅には置いた。「仮に中を引いて倍満直撃とかもあるし、大三元もあります。狭く受けて今カンチャン待ちを決めるよりは、高打点を残しながら広く受けるイメージでした」。結果は園田の期待通り。2巡連続で5筒を引き、瞬時にカン8筒でテンパイ。3巡後に訪れた満貫出アガリは、園田だからできたものだ。