復帰後に待つのは――。格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 9」(23日、神戸ワールド記念ホール)に木村〝フィリップ〟ミノル(30=ブラジル)が復帰し、元K―1MAX世界王者ブアカーオ・バンチャメーク(41=タイ)と対戦することが決まった。昨年、2度のドーピング検査で陽性を示し出場停止処分となっていたが、今回は晴れて陰性となった。この一戦を〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)がぶった斬る。

 大会まで5日と迫った18日、木村はRIZINの榊原信行CEOと都内で行われた会見に出席。昨年のドーピング検査では2度も陽性反応が出たが、榊原CEOからは今年2月7日の検査で陰性だったことが明かされ、リング復帰が決まった。

 反省を口にした木村は「(相手は)めちゃくちゃ強いのでテンションが上がっています。どんな状態であれ返り討ちにしたい。ものすごいKOを見せたい」と意気込む。さらに「ブアカーオ選手こそ怪しいというか…。体とか見ていると怪しいと思うが、俺が何か言えるようなことではないので」と笑いを誘い、写真撮影では上半身裸になってバッキバキの肉体を披露するなど変わらぬ世界観を展開。一度は昨年大みそかの対戦が決まりながら、昨年11月の2度目の検査で陽性だったために流れた安保瑠輝也戦にも意欲を見せた。

 この模様を生配信で見ていた青木は、会見後即電話取材に応じ「いやー、厳しいな」と声をしゃがれさせる。さっそく2人の試合を「ぶっちゃけ、(木村が)相当苦戦すると思う」と予想。昨年大みそかに安保と対戦した41歳のブアカーオが引き分けに持ち込み、健在ぶりを示したからだ。

「あの試合でも〝キワ〟で頑張ってたじゃん? 今回もルールが妙だと思うんだよ。RIZINのキックは、K―1で禁止の『ワンキャッチワンアタック(首相撲や蹴り足をキャッチしてからの攻撃が1回のみOK)』がありなんだ。そこを安保みたいにうまく突かれて、削られて、途中で心を折られて、えー?って感じの判定負けじゃないかなあ。木村ってスタミナが弱点だから」

 その上で「そもそも、俺には今回の復帰って、ちょっと既定路線過ぎる感じがするんだよね。こここそ、サプライズが欲しかった」とメガネを光らせる。その理由を「今、RIZINのキックって先がない状況なわけじゃん。事実、だからみんなMMA(総合格闘技)に転向しているわけだよ。じゃあ、ここで木村が予想通りに復帰して次に安保とやったとして、じゃあ、その先に何を見せられるんだってなるんだよね。そこをどう打開するかが木村の腕の見せどころでもあるんだけど」と説明した。

 続けて「だいたい、俺は木村を応援してるんだよ。ドーピングをしたのも、単純に強さに真っすぐであるがゆえだと思うし。ただ、今日の会見を見ていたら、ただの〝アレ〟な人なだけな気もしてきた。アレだからドーピングをしたのか、ドーピングをしたからアレになってしまったのか…」と口にし、今度は考え込んでしまった。

 最後は「今回の黒幕は俺へのギャラ5万円を払わなかった旧K―1のあの人なんじゃないか?」と意味不明なことを口走ると、一方的に通話を切って取材を終了した。