目標を阻むのは〝身内〟? ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(5月6日、東京ドーム)で、同級1位・石田匠(32=井岡)の挑戦を受ける王者の井上拓真(28=大橋)が9日、横浜市内の所属ジムで開かれた会見に出席。勝利で目標の4団体統一につなげる意欲を示したが、同門対決が障害となる可能性が浮上した。
 
 拓真は、指名挑戦者である石田を「長身でいろんなジャブを打ってくる、やりづらそうな相手」と評し、「触れさせないで、自分のやりたいボクシングをして、最終的にはKOで勝ちたい」と宣言。「誰が見てもバンタム級で一番強いのは井上拓真だぞ、という試合をお見せできるように頑張りたい」と意気込んだ。

 そのバンタム級は国内に群雄が割拠。WBC王者には中谷潤人(M・T)が君臨し、5月4日には西田凌佑(六島)がIBF王者エマニエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦。さらには、同門の武居由樹が拓真と同興行でWBO同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑戦することも決まり、一気に全団体の王者が日本人となる可能性が出てきた。

 拓真は「そうなってきたら、楽しみですね」と日本人との争いを歓迎する一方で、武居が王者となった場合は日本では避けられきた同門対決となってしまう。拓真は「それはしょうがない」と受け止め「あるやつだけで狙っていきたい」と、武居が王座を奪取して保持する間は、4団体統一をあきらめる考えを口にした。

 また、この試合は前戦から約2か月しか空いておらず、オフは約1週間のみだった。「期間が空くと夜中にラーメンを食べてしまう」という習慣だったが、今回は体重管理のために〝夜のラーメン絶ち〟をして臨む。まずは、この戦いに勝つことが最低条件だ。