韓国の女優キム・ソヒョン(50)が来日し、29日に東京・シネマート新宿で行われた映画「ビニールハウス」トークイベントに登場。監督・脚本・編集を手掛けたイ・ソルヒ監督(29)とともに本作の裏話を語った。

「パラサイト 半地下の家族」などで注目を浴びた韓国の住居貧困問題。本来は農作物を育てるはずの施設・ビニールハウスもまた「最底辺住居」としての側面が浮き彫りになっているという。現代の社会問題を描き、23年の韓国映画賞を総なめにした同作が〝半地下はまだマシ〟というキャッチコピーとともに日本の映画館でも公開となる。

 韓国の〝名優〟ソヒョンは、若手のソルヒ監督の脚本にほれオファーを受けたという。問題を〝ひとごと〟として捉えないシナリオに感銘を受け「過去、自分が感じたことが物語に込められている気がした。また今後の未来の自分のことかもしれないという風に思えて胸が痛くなり、思いを寄せて涙しました」と作品との劇的な出会いを振り返った。

 ただ監督とソヒョンは、出会って以降「おどろくほど話をしてない」という。これはソヒョンの演出理解度が非常に高かったことに起因しているようで、ソルヒ監督が「こんな俳優さんに再び出会えるかな?」と不安になるほどフィーリングが合っていたようだ。

 この日はソヒョンが「本当に良い〝友人〟に出会えた」とほほ笑むと「期待できる監督として、飛躍・活躍できるよう応援してます。愛してますよ!」とおどけ、韓国映画界に現れたホープに期待を寄せた。

 この日はソヒョンが今後の目標を聞かれ「せっかく日本に来たから…」として「岩井俊二監督の『Love Letter』が好きなので、初恋を描いた作品に出たい」と笑顔で明かした。