【取材の裏側 現場ノート】元日本代表FW岡崎慎司(37=シントトロイデン)が26日、現役引退を発表した。クラブを通じて「気づいたら体がボロボロで、そして自然と自分に限界を感じました」とコメントした。座右の銘は「一生、ダイビングヘッド」のストライカーで日本代表3位の通算50得点。レスター(イングランド)時代には「奇跡」のプレミアリーグ制覇にも尽力した。
そんな岡崎が苦悩したのは2010年南アフリカW杯だ。09年の代表戦で16試合15得点を決めながらも本田圭佑が1トップを務めることになりレギュラーから陥落。岡崎は取材に「本当に悔しくて。しばらく悩んだし、眠れない日が続いた」と告白。意欲が低下する中、10番を背負うMF中村俊輔から助言を受けて「力になった。頑張ろうという気持ちになれた」という。
そして迎えた1次リーグ最終戦デンマーク戦に途中出場し、後半42分に本田のアシストでW杯初ゴールを決めて3―1の勝利に貢献。ベスト16進出を決めた。ただ岡崎は大会後に自身のゴールを振り返り「正直、圭佑がシュートを打つと思ったのにパスが来た。試合前には〝お互いにゴールを取ろう〟と話していたけど、何であそこでパスをくれたのか。その真相は聞けていない」と明かした。
本田がシュートを打っても不思議ではないシーン。岡崎がフリーだったことから確実に得点するための策か。苦悩しながらも奮闘した〝ごほうび〟か。それとも〝おわび〟だったのか。ゴールを決めても「もやもや」していたという。岡崎は「我慢して続けたことが報われたかな」と自身に言い聞かせるように語っていたが、そこに2人の強固な信頼関係があったのは間違いないはずだ。
(サッカー担当・三浦憲太郎)












