【今週の秘蔵フォト】人気絶頂期の1978年4月4日に解散したキャンディーズの後楽園球場でのラストコンサートは今でも伝説となっている。全国から超満員5万5000人のファンが押し寄せて、涙ながらにメンバーの名前を絶叫した。
解散を発表した77年7月17日、日比谷野外音楽堂でのコンサートでランちゃんこと伊藤蘭が放った「普通の女の子に戻りたい!」というセリフももはや伝説となっているが、伊藤、そしてスーちゃんこと田中好子の復帰は意外に早かった。解散から2年後に女優として復帰。80年10月21日付本紙では復帰に際してのインタビューが掲載されている。当時24歳だった。
同年3月に伊藤がTBS系「愛のささやき」でいち早く復帰。田中は5月にテレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!」で芸能界に復帰した。12月からはテレビ朝日系「虹子の冒険」、松竹の正月映画「土佐の一本釣り」出演が決まり新たに女優の道を歩もうとしていた矢先だった。
「視聴者というか、お客さんと距離のない、何でもできる女優になりたいと思います。チャンスがあればどんどん歌う気でいます。もちろんレコードもOK」と独特の愛らしい笑顔を全開させて意気込んだ。
復帰までの2年間はフツーの独身女性として過ごし「炊事、洗濯、買い物で毎日を暮らして。映画を見たり、近所のスナックに行ってお酒を覚えたり。お酒はウイスキーの水割りで5~6杯は飲めるようになりました」と明かした。
また「好きな人はいます。(結婚は)ずっと遠くの事になりました。でも来年になって気が変わるかもしれない。流動的です」との発言も。当時はミュージシャンと交際の噂が出ていたが、破局したようだ。その後も順調に女優活動を続け、多くのドラマや映画で活躍し、91年に故夏目雅子さんの実兄・小達一雄氏と結婚。しかし惜しくも2011年4月21日、乳がんのため55歳の短い生涯を終えてしまう。後楽園球場での涙の絶叫をはるかに超える、ファンの号泣が日本全国中に響いた日だった。 (敬称略)













