福田雄一監督(57)が11日、フリーアナウンサー・笠井信輔氏のYouTubeチャンネルに出演。うつ病を患っていたことを初めて公表した。

 この日、自身が監督を務めた大ヒット中の目黒蓮主演映画「SAKAMOTO DAYS」をめぐるトークを展開。福田監督は「笠井さんだから話せるというか…たぶん、世間では一切知られてない話があって」と切り出すと、目黒への思いを胸に、自身の長い闘病生活があったことを告白。福田監督は目黒を初めて認識した作品として24年7月期ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系)を挙げ、「ファンの方からすれば『silent』(22年10月期)を見ていないのかいと思うと思いますけど、実は(脚本、演出を務めた)『今日から俺は!!』(18年)の放送終了直後に、うつ病になってちゃったんです。いつか誰かに話さなきゃと思っていた」と明かした。

 以前から体調不良の兆候はあり、ミュージカル公演後に症状が深刻化したという。病院で処方薬を飲んだ瞬間に「地面がバリバリと割れてズブズブと沈んでいくような感覚だった」と異変を回顧。当時、家族が海外に滞在して自宅で一人きりだった福田監督は、不在である家族の名前を呼び続けたという。

 翌日からは不眠も始まり、食欲も低下。テレビで食べ物の映像を見るだけで吐き気を催す状態にまで陥った。「2019年にうつ病になってから、2024年の頭まで、ベッドでほぼ寝たきりだった」と説明。脳も働かず「字を読めない、書けない、テレビも見れなかった。見ているだけで情報が処理できずパニックになりそうだった」と、日常生活すらままならなかった苦しみを打ち明けた。

 一方、周囲に病状を伏せたまま仕事の現場に立ち続け、「あれほど現場で笑っていた監督が、笑わずに帰る日々が続くからどうしたんだろうと思った」と心配されたこともあったという。

 福田監督は「コメディーを作る人間がこんなことを言ってはいけないと思い、ひた隠しにしていて仕事をしていた。うつの間も全力で頑張ってはいたけど、ダメな5年間を過ごしていた」と告白。薬の副作用で糖尿病も発症。そんな入院中に「テレビを見てみたいな」と最初に見たのが、目黒主演の「海のはじまり」だった。

 福田監督は「僕は目黒君には言ったんですけど、お医者さんから『神様が、君にはまだやるべきことがあると言っているんじゃないですか』と言われた」と明かし、「目黒君は神様からのプレゼントだと思っているんですよ。その時に『SAKAMOTO DAYS』(制作の)話は来ていたので」と振り返っていた。