【今週の秘蔵フォト】1981年から86年まで「少年サンデー」で連載された漫画「タッチ」は爆発的なヒット作となり、文庫を含めると累計1億部を超える大ベストセラーになった。高校の野球部を舞台に双子の兄弟である上杉達也と和也、幼なじみの浅倉南の3人の恋愛模様を描いたスポーツ恋愛ものの先駆けだった。後にアニメ、映画化されていずれもヒット。「南ちゃん」は全国的なアイドルとなった。
テレビアニメ版(フジテレビ系)で南ちゃんの声を演じて本人同様の人気者となったのが歌手で声優の日髙のり子だ。87年4月21日付本紙では、85年3月からスタートしたアニメ版の終了をもって「南ちゃん」を卒業した日髙の心境を直撃している。
「この2年、毎日『タッチ』漬けでしたからね。終わって何だか不思議な気持ちがします。学校を卒業したカンジかな」と複雑な心境を語った。確かにアニメの南ちゃんに息を吹き込んだ功績は大きかった。
日髙は「確かに南を演じているんだけど、自分だったらどうするかなってところでしゃべってましたね。アニメの人物って表情が決まっているでしょう。それでいて南は含みが多い。思ったことをズバリ言う方じゃないから。それを自然な形で声で演じるには、自分が南になるしかなかったんです」と裏話を明かした。
さらには「キャピキャピしてるけど、心優しい女の子。これははまったなって感じですけど、南用に作った言い方が自分のしゃべり方になっちゃって『トロい』なんて言われて。テレビが映画になって、しゃべりは同じようにおっとりしてるけど、物語はテンポよく展開していく。気持ちの切り替えが大変だった」とも語った。
「早く南ちゃん離れしなくちゃなあと思います」と語った日髙だが、その後は日本を代表するトップ声優に成長。「らんま1/2」「となりのトトロ」などの大ヒット作にも出演。音楽活動、映画、アニメなど幅広いジャンルで現在でも声優界の大御所として活躍を続けている。












