「ブラック葉石」

 これは酒が進むと、毒舌になることから言われるようになった私のあだ名。しかも満面の笑みを浮かべ、相当な毒を吐くらしい。

 さて、ブラックと言えば、50代の男性陣に密かに人気の酒がある。その名も『BLACK RUMIKO』(税込み1430円、三重県・森喜酒造場)。飲めば誰もがブラックになる酒ではなく、純米酒にコーヒー豆を漬け、濾したニューフェイスだ。コーヒー豆は地元・富士珈琲のオリジナルブレンドで、グアテマラ、インドネシア、ブラジル、コロンビアの4種の深煎りしたコーヒー豆を使用。上質な純米酒とコーヒー豆故に、香り豊かで深みとコクのある上品な甘さに仕上がっている。

『BLACK RUMIKO』を持つ森喜るみ子さん
『BLACK RUMIKO』を持つ森喜るみ子さん

 同蔵の森喜るみ子さんに飲み方をうかがうと、「牛乳で割ったり、バニラアイスやパンナコッタにかけたりするのがおすすめ」だという。牛乳で割るとまさにカルーアミルク風。寒い夜は、そのまま燗にしてホットで飲むのも一興。日本酒がベースなだけに、ツンとしたアルコール感もなく、リラックスして飲めるところがいい。

 リキュールと言えば一般的には蒸留酒を用いることが多いが、このところ『BLACK RUMIKO』をはじめ、日本酒ベースのリキュールの勢いが以前にも増して著しい。蒸留酒ベースに比べ、口当たりがソフトで、ナチュラルな甘さが男女ともに受けているようだ。また、アルコール度数が低めなことも、もてはやされる理由の1つなのだとか。先日、厚生労働省から日本初の『飲酒ガイドライン』案が出たこともあり、これからはますます低アルコール酒の人気に拍車がかかる予感。

 ちなみに『飲酒ガイドライン』が示す飲酒量は、純アルコール量に換算して男性は40g、女性は20g。これ以上飲むと、「生活習慣病のリスクを高める」と記載されている。20gは日本酒に換算したら、たった1合ではないか(涙)。「1合なんて、秒で瞬殺しちゃうよ」と声を大にして言いたい。だが、解放感高まる年末とあってか、「ブラック葉石」の出現率が増えたので、私も低アルコールを選ぶようにしたほうが良さそうだ。