来年1月2、3日に行われる第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で2大会ぶり7度目の総合優勝を目指す青学大が、不気味な雰囲気を漂わせている。

 今大会は史上初の2季連続大学駅伝3冠に王手をかける駒大が大本命。第99回大会の4区で首位に立って以降、10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝と21区間連続でトップを守っている。「負けてたまるか大作戦」を発令した青学大の原晋監督(56)も「史上最強軍団だと認めざるを得ない」と話す一方で、虎視眈々と頂点を見据えている。

 青学大は選手層の厚さが最大の持ち味だ。「組織として強くなるというコンセプトで(監督に就任してから)約20年間やっている」と明かすように、1万メートル上位10人の平均タイムは28分24秒63で2位につけており、1位の駒大(28分21秒17)とは約3・5秒差だ。佐藤一世(4年)、太田蒼生(3年)、黒田朝日(2年)と各世代にエース級の選手がズラリ。数々のドラマが生まれた5区山上りも第98回大会で総合優勝に貢献した若林宏樹(3年)を擁するなど、戦力は駒大に引けを取らない。箱根駅伝関係者からは「箱根は出雲、全日本よりも距離が長いし、山もあるので、何があるかわからない」との声が上がっている。

 今季の青学大は出雲駅伝で5位、全日本大学駅伝で2位。あと一歩のところで頂点を逃したとはいえ、くしくも同様の流れだった第96回大会は総合優勝を果たしている。原監督は「そういう実績があるのは事実。歴史は繰り返す」ときっぱり。王者の壁を打ち破る準備は、着々と進んでいるようだ。