俳優の稲垣吾郎(50)が11日、都内で主演映画「正欲」(公開中)の大ヒット御礼トークイベントに、岸善幸監督とともに出席した。

 作家・朝井リョウ氏の同名小説を実写化。家庭環境や性的指向、容姿などさまざまに異なる背景を持つ5人が織りなす衝撃的なストーリーだ。

 公開1か月で観客動員20万人を突破する大ヒット。台湾や香港など海外からの反響も大きく、稲垣は「これはご褒美というか。俳優、スタッフみんなそれぞれが覚悟のいる作品だった。本当に忘れられない撮影期間だったので、皆さんに届いて反響をいただけるのはうれしく思っております」と感謝。「映画は完成しているんですけれども、皆さんに見ていただくことによって、また新たな映画の命がともるという感じがしますので、もっともっと皆さんの力で広めていっていただければ」と願った。

 岸監督は現場の空気作りを大切にし、俳優の演技について、基本は〝放置〟して任せていたという。検察官として働き、妻と息子と3人で暮らす寺井啓喜役を演じた稲垣は「僕は子供がいないので、監督はお子さんがいらっしゃるから、気持ちのアドバイスをしてくださったりした。でも、たしかに現場がシリアルだったので、監督がやっぱりニコニコしてくださってたので、みんなホッとしてたなと思う」と現場の雰囲気を回顧。

「俳優を苦しめるようなことをさせないんですよね。同じセリフを『もう一回、もう一回』っていうのもなかった」と感謝していた。