元SKE48の古畑奈和(ふるはた・なお=27)が、29日に2nd配信シングル「Dying liar/幻影」をリリースする。昨年9月にグループを卒業してから1年あまり。ソロアーティストとして歩み始めた今、向き合った葛藤と覚悟を聞いた。

 グループ在籍時から高い歌唱力と表現力を評価されてきた。全作詞を担当した今回のシングルでは「私は歌詞を書くときに誰か1人でも支えになれたら、生きる意味になれたらいいなと思って書くことが多い。古畑奈和としての人生にとっても、誰かを救いながら生きていきたいという気持ちが自分の中にあるんです」と語る。

SKE卒業から1年が経過した
SKE卒業から1年が経過した

 そんな“思い”を込めた楽曲が「幻影」だ。グループを卒業してから数か月たった今年2~3月ごろ。見えない未来に不安を抱えた自分の気持ちを初めてダイレクトに歌詞につづったという。

「これからの自分の方向も定まってなくて、やりたいことさえ分かんなくなっていた時期。どんどん起こりもしないことを考えて不安が膨らんでいった。自分から沼にはまっていって沈んでしまう自分の気持ちを反映させました。それはきっと私だけじゃないと思っていて。“私もそういうことがある、1人じゃないから大丈夫”と伝えられたらいいなと思いました」

 一方、楽曲「Dying liar」の歌詞は、人間のドロドロした愛憎劇を“刺激の強い辛い食べ物”に落とし込んだ。

「ダメだと思ってしまっても、つい手を出してしまうところが似ているなと。愛憎入り交じる韓国ドラマを見ていてパッとつながった。危険な恋はやめられないというか」

 自身の実体験から生まれたわけではなく、「恋愛面は全部ドラマを見て勉強したって感じでした」と笑った。

 アイドルからアーティストの道に踏み出して、約1年の月日が過ぎた。現在の心境はというと…。

「SKE48のときは自分の立ち位置を考えて、他とは違う表現をした方がステージが盛り上がるとかを意識していた。自分で“アイドル・古畑奈和”をプロデュースしていた感覚でした。それが取れただけで、自分の人生を生きなきゃいけないと、私って何なんだろうなと分からなくなる時期もあった。でも、古畑奈和の人生そのものを生きていかないといけない。人生の責任感が増しました」

クールな古畑奈和
クールな古畑奈和

 12月には神奈川・川崎と愛知・名古屋でソロライブ「Furuhata Nao LIVE2023―REAL―」を開催する。

「REAL」とつけた意味は「眠っている自分の本音や本性を、ステージで解放できたらいいなと思って」と説明。「古畑奈和に来てくださる皆さんが一歩踏み込んでもらえて、今までとは違う距離の縮め方ができたらいいなと思います」

 アーティストとしての今後については「聞いてくださった方に“1人にしないよ”と伝えていきたい。私もこれまでそんな楽曲に助けられてきたこともあった。聞く人の背中をそっと押したり、寄り添ったりできる曲を歌いたい。一緒に泣いたり笑ったりできたらいいですね」と明かした。