欧州各国を代表するアーチストが優勝を争う「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」にサンマリノ代表として出場したカルチャー・クラブのフロントマン、ボーイ・ジョージ(64)が決勝進出を逃してしまった。英紙サンが13日、報じた。

 同コンテストは今年で70周年目を迎え、欧州各国を中心とした約40か国の代表アーティストがパフォーマンスを行い、視聴者投票などで優勝を争う国際的音楽祭。ジョージはオーストリア・ウィーンで行われた準決勝戦で、サンマリノの歌手センヒットが歌う「スーパースター」で共演を果たした。

 1980年代にはカルチャー・クラブで「君は完璧さ」、「タイム」(いずれも82年に全米2位)、「カーマは気まぐれ」(83年=全米1位)などの大ヒットを記録したボーイは、鏡の破片が散りばめられたトレードマークの帽子をかぶって玉座に座り、満面の笑みを浮かべながら踊り、センヒットがユーロクラブのヒット曲を歌い、花火がアリーナを照らした。

 しかし、15組のアーチストたちの投票結果が出ると、ジョージは16日の決勝戦に出場するには票数が足りず予選敗退に終わった。それでもジョージは不満な態度を一切見せずに笑顔で手を振った。決勝にはイスラエルの歌手ノアム・ベッタンらが進出した。

 舞台裏ではイスラエルによるガザ地区への軍事行動をめぐる論争により、7度の優勝経験を持つアイルランドを含む5か国が、今大会をボイコットしていた。またイスラエル代表のベッタンは賛否両論の反応に直面し、観客の中にはブーイングをしたり反イスラエル的なスローガンを叫んだりする者もいたが、一方で彼の名前を叫んで応援する者もいた。

 番組を主催するオーストリアの放送局ORFは、出場者に対する抗議や否定的な反応を検閲しないと表明していたため、ベッタンのパフォーマンスに対する否定的な反応はテレビ放送でも視聴者に聞こえていた。