落語家の桂文珍(77)が13日、大阪・なんばグランド花月で行われた「吉例88 第四十四回 桂文珍独演会」(8月8日)の概要発表会見に出席した。

 同公演は、文珍が44年間休まず続けてきた落語公演だ。今年は新作落語「ナム2アル2(なむなむあるある)」、落語作家・小佐田定雄氏が書いた「星野屋」、古典落語の「帯久(おびきゅう)」を披露。ゲストに春風亭小朝を迎え、大いに盛り上げるという。

 桂米朝から手ほどきをうけたという「帯久」について、文珍は「勧善懲悪のスカッとするネタ。落語家としてキャリアを積まないと難しいんですけど、やっとそういうネタができる年齢にさしかかってきたのかな」と胸を張った。

 今月閉館する大阪松竹座のさよなら公演「御名残五月大歌舞伎」の夜の部では、落語「星野屋」をもとにした演目「心中月夜星野屋」が上演中。元芸者のおたかを中村七之助、金の工面に困り、おたかと心中を決意する星野屋照蔵を中村扇雀が演じている。同公演を初日に鑑賞したという文珍は「私も久しぶりにやってみようかなということでございます。病弱なお母さんを(中村)鴈治郎さんがやっています。とても病弱には見えないので、客席にワッと笑いがおきていた。負けないように一生懸命やってみます」と意気込んだ。

 今回の新作落語は、新聞からインスピレーションを受けたと明かすと、「お寺に住職がおらず困っている。最終的にフィジカルAIを使ったロボ坊主が出てくる。肩がこらずに笑っていただける」とアピール。マネージャーが作ってくれたという「満員御礼」の文字を掲げながら「みなさまからご協力いただいて、チケットの売れ行きが大変良くて、もう10枚くらいしかないんです」と満面の笑みを見せていた。

 44年途切れず続けてきた同公演について「88歳までやりたいな」と目標を述べていた。