厚生労働省推薦映画「ぬくもりの内側」が東京・イオンシネマ東京板橋で、一般劇場公開のスタートを切った。先日、舞台あいさつが行われた。

 人生最期の生き方をテーマに、原作、脚本、監督を田中壱征氏が手がけた。出演は、白石美帆、音無美紀子、島田順司、榎木さりな、野村真美、スギちゃん、高樹澪、小野寺丈、大林素子、原めぐみ、好野雅彦、片岡断行。そして、大御所の三田佳子など豪華なラインアップとなっている。そして、渡辺裕之さんの遺作となる最後の出演作だ。主題歌は森山良子の「家族写真」。

 田中監督は「一般劇場公開に至るまで、とても長い道のりでした。長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。当作品は2019年から2年半をかけて完成。そしたら、コロナ渦に突入し、一般劇場公開が延期というか、白紙となりました。しかし、幸いなことにも、当作品が『厚生労働省の推薦映画』になり、文化庁主催で、当作品が授業の一環として、全国学校上映キャラバンができることになりました」と語る。

 北から南まで、全国1万人の学生が鑑賞したという。

「たくさんの生徒さんたちと映画を通して、向き合えることができ、逆に私自身が生徒さんたちから勇気をもらえたように思います。そして、2023年ラストに、イオンエンターテイメントさんで一般劇場公開が決まり、これまで関わっていただいたすべて方々に、深く感謝しかございません。誠にありがとうございます」(同)

 2019年からキャスティングなどの製作を共に走ってきた俳優・小野寺丈は「人の心の奥に染み渡る田中監督の作風テイストは、これからの厳しい時代にとてもマッチしていると思います。当映画は万人が見ても、号泣映画だと言えます。この『ぬくもりの内側』から、私が監督した作品『一番逢いたいひと』に愛のバトンタッチがされたように思いますし、『ぬくもりの内側』は、私の人生で大事な作品でございます」と語った。

 また、女優で歌手の原めぐみは「田中監督のデビュー作品から、全部出演しているのが、大林素子さんと私なんです。本編では、『看取りたくない』と優しくないセリフもありましたが、実は最後は良い人になっているストーリーなんです。一般劇場公開まで本当に長かったこの道のりの分だけ感無量で涙が止まりません。この作品を通して、『人間愛』をたくさん感じていただけたらうれしいです。人が亡くなっていくストーリーなのに、最後は、心が温まり、誰もが前向きになる映画です」とアピール。

 俳優・好野雅彦は「この映画を通して、一生大事にしていきたいと心の奥から思える仲間ができました。全国学校上映も、監督と一緒に回り、鑑賞をした生徒さんから『自殺をやめることにしました。もっと頑張って生きようと思います』と監督宛てに手紙が届いたんです。私は正直、涙が止まりませんでした。この度の一般劇場公開、そして、今後の全国学校上映キャラバンも続けて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします」と述べた。

 EXILEのNAOTOの父であり、出演者の俳優・片岡断行は「私が映画俳優として、デビューした作品が、この『ぬくもりの内側』になります。全国多くの方々に、この映画を見て、たくさんのぬくもりを味わってもらいたいです。誠にありがとうございました」と語った。

「ぬくもりの内側」は、11月はイオンシネマ板橋で上映。12月1日からは心斎橋シアタスで上映。東京・大阪の先行上映が終了技、名古屋、京都をはじめ、全国ロードショー予定。来夏以降にはNetflix、Amazonプライムにて国内外配信予定。