台風の目となるのか――。作家の百田尚樹氏が結党した新党「日本保守党」に保守系の国政政党が戦々恐々だ。

 百田氏は17日、ジャーナリストの有本香氏と立ち上げた日本保守党の結党会見とパーティーを開催。地域政党「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長を共同代表として迎え入れ、政権与党奪取へ気勢を上げた。

 百田氏は有本氏とともに安倍晋三元首相の応援団で知られていたが、安倍氏の死後、岸田政権および自民党がリベラル化していることに危機感を募らせていた中、今年6月にLGBT理解増進法が成立したことで堪忍袋の緒が切れ、保守系の受け皿となる新党設立に動いていた。

 永田町関係者は「保守を掲げる新党はこれまでも立ち上がっては霧散してきたが、百田氏が代表となると話は変わってくる。関西を中心に百田氏の人気は高く、X(旧ツイッター)や党員を万単位で集めたのがその証左で、熱を帯びている」と話す。

 9月に開設したXのフォロワーは31万で、自民党を超えて既存政党でトップに躍り出れば、パーティーのチケットは500枚が1時間で完売。年会費6000円の党員募集では4万7000人が登録し、単純計算で約3億円の活動費を得ることになる。

「日本保守党が躍進した場合、票を奪われるのは自民党の岩盤保守層、保守系をうたう日本維新の会、参政党です。衆院選や参院選で、百田氏以外にどれだけの目玉候補を擁立できるかが注目される。保守言論人を中心に声を掛けている」(同)

 今後の選挙戦略は未定としたが、百田氏はユーチューブ上で愛知県の大村秀章知事、静岡県の川勝平太知事、東京都の小池百合子知事らを批判し、有本氏を来年の都知事選に送り込む「首長狩り」プランも示唆している。永田町だけでなく、日本全国をかき回す新党となりそうだ。