「ミス・ワールド・ジャパン2023日本大会」授賞式(17日、都内)で、前代未聞の珍事があった。

 ヨガ親善大使の俳優・片岡鶴太郎(68)にプレゼンターとして来てもらい、部門賞「ミス・ヨガ賞」を授賞したはずが、その授与者3人は「日本伝統文化賞」受賞者だと後で判明。片岡もすでに帰ったイベント後、両賞の授与式をやり直した。

 片岡から「ミス・ヨガ賞」のタスキを掛けられ、握手もした実は「日本伝統文化賞」の3人は、岡山大学3年の難波歩由未(あゆみ)さん(20)、越境EC事業の起業家・北村萌夏(ももか)さん(23)、京友禅衣装会社に勤める千藤夢叶(ちどう・ゆめか)さん(25)。

「ミス・ヨガ賞」のはずが〝鶴太郎師匠〟と触れ合えなかったのは5人いる。ヨガインストラクターの松野早良さん(23)、歯科衛生士でバレエ講師の宇佐美月葉さん(23)、東京音大3年の宮下寧々さん(22)、桜美林大2年の飯田樺楽(かぐら)さん(20)、法律関連事業起業家でモデルの佐々木由衣さん(28)。

 受賞者違いとも知らず、檀上でお役目を果たした片岡は、意識の高い「ミス・ワールド」ファイナリストや関係者を前に「今、世の中はちょっと殺伐としております」と語り始めた。

「戦争がまたひとつ始まりまして、非常に痛ましい報道を聞くたびに、世界がもっともっとヨガをやればなぁというふうに感じております。ヨガの奥義は、一番最初に出てくるのは非暴力です。争いを認めておりません。ヨガの奥義は、皆さま方が健康で心豊かで、そして慈悲深い心を持つ、そういう思いでヨガの奥義がございます」

 自身については「私も毎日5時間から6時間のヨガを実行しております。ヨギー(ヨガ愛好家)でございます。まだまだ私の場合は修行中でございますけども、もう少し、もう少し経験を重ねて、このヨガの英知を世界に広めていきたいと思っております」と語った。