1日の杭州アジア大会サッカー男子準々決勝で、日本に1―2と敗れた北朝鮮による暴挙に懸念が広がっている。この試合では北朝鮮の選手による問題行動が続発。今後は森保ジャパンが2026年北中米W杯アジア2次予選で来年3月に対戦を控えており、選手の安全を危惧する欧州クラブが招集拒否に打って出る可能性もありそうだ。

 北朝鮮は序盤から日本に対して殺気立ったプレーを連発。背後から危険なスライディングタックルを見舞うなど大荒れの展開になった。後半27分には、飲水タイムで日本のスタッフがクーラーボックスを持って水を配っていると、北朝鮮の選手がボトルを〝強奪〟。その際にあろうことか、スタッフに対して拳を振り上げて殴ろうとするそぶりを見せるなど信じられない愚行が飛び出した。

 さらに試合後に敗戦が決まると、審判を突き飛ばして猛抗議。こうした北朝鮮による相次ぐ暴挙に、韓国紙「ソウル経済」が「史上最悪の無礼行動」、英紙「デーリー・メール」が「北朝鮮の選手が審判を攻撃、物議を醸した」と報じるなど世界中から猛批判の声が上がっている。

 不幸中の幸いか、今回の試合で日本イレブンに負傷者は出なかったが、一難去ってまた一難。森保ジャパンは来年3月21、26日にW杯アジア2次予選で北朝鮮とホームアンドアウェーで連戦(開催地は未定)が予定されている。北朝鮮側はアジア大会の敗戦に不満を持っており、国を挙げて日本戦の必勝を厳命することは必至。なりふり構わずラフプレーを仕掛けてくる公算が大きく、日本の選手が〝犠牲〟にならないか不安が募る。

 こうした事態にJクラブ関係者は「W杯予選は国際Aマッチデーで当然ながら招集されたら応じなければならないが、欧州で特に有力選手を抱えるクラブは招集を渋ってもおかしくない。なんらかのアクションがなければ納得しないところも出てくるのでは」と指摘する。

 今後、国際サッカー連盟(FIFA)やアジアサッカー連盟(AFC)が処分を科すなど北朝鮮に自制を求める働きかけなどがなければ、クラブ側が選手の身の安全を懸念することが予想される。そうなれば、クラブ側と代表チームの間で招集を巡って紛糾する可能性もありそう。森保ジャパンの北朝鮮戦は不穏ムードが高まるばかりだ。