連覇なら紛糾必至か。日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が25日、東京・両国国技館で開かれた。大相撲秋場所では大関貴景勝(27=常盤山)が幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)との決定戦を制し、11勝4敗で4度目の優勝を達成。次の九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)が綱取りとなるか否かが、大きな焦点となっている。

 横審の内規では「大関で2場所連続優勝、またはこれに準ずる好成績」が横綱推薦の条件。山内昌之委員長(東大名誉教授)は「優勝した事実は相撲史に残る、さんぜんと輝く結果。11勝は優勝の星としては物足りないと感じる人も一部にはいるかもしれないが、優勝できた力士は一人しかいない。この事実が大事」と高く評価。今回の星数は来場所の綱取りを妨げないとの認識を示した。

 一方で、佐渡ヶ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「11勝ですから…」と低レベルの優勝を理由に慎重な姿勢。実際、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で11勝の優勝は今回を含めて4例しかない。96年九州場所を制した武蔵丸は大関での優勝にもかかわらず、横審の場所後の会合では綱取りが話題にすら上らなかったという。

 しかも、昨年から13勝以上の優勝は3度だけ。12勝以下のVが多発しており、角界内では「来場所も11勝や12勝での優勝ならどうするのか…」と今から心配する声が上がっているほどだ。この日、国技館で会見した貴景勝は「(綱取りは)自分が決めることじゃないので。皆さんに認められて上がれる地位。精いっぱいやって、結果が伴ってくれれば」と意気込んだが…。果たしてどうなるか。