NHKの報道番組「クローズアップ現代」(クロ現)が11日放送され、NHKを含むテレビ各局がジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を報じてこなかったことを反省し、取り上げた。
番組キャスターのNHK桑子真帆アナウンサーは「被害者に事態を動かす役割を担わせてしまった。この事実を重く受け止め、責任を痛感しています」と真剣な表情で語った。
番組では、最高裁がジャニー氏の性加害を認定した2004年ごろのNHK、民放それぞれの関係者、元関係者ら53人に取材を打診。その中から40人に取材できたとした。
現在、性加害問題を担当しているNHKの社会部デスク、松井裕子氏がスタジオ出演し、NHK元司法担当記者の「芸能ネタは民放や週刊誌に任せておけばいい。NHKの報道では扱わないという風潮だった」という回答などを紹介した。
その上で、松井デスクは「週刊文春」が過去に性加害を追及していたが「週刊誌の報道であること、芸能スキャンダルとみなしていたことによって、ニュースで扱うに値しないという声があった」と解説。「(男性に対する)性被害の意識の低さもあった」と続けた。
桑子アナは「ドラマやエンターテインメントの部門では問題に向き合おうとせず、報道では性被害や芸能界で起きる問題の意識の低さがあったと言える」と同調した。
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」から相談を受ける蔵元左近氏もスタジオ出演。「クロ現」の取材、検証に「率直に申し上げてまだまだツッコミ不足」と鋭く指摘。「今回のような事件を再発しないことを考える上では、NHKの組織上、体制上の問題があったと思う。それを究明するような徹底的な事実調査が必要。そのツールの一つとして、第三者委員会の設置も必要に応じて行われるべき」と提言した。












