日本相撲協会の八角理事長(60=元横綱北勝海)が2日、東京・両国国技館で還暦土俵入りを行った。4年ぶりに一般公開された横綱審議委員会の稽古総見後、赤い綱を締めて登場。太刀持ちに君ヶ浜親方(38=元関脇隠岐の海)、露払いに幕内北勝富士(31)を従えて力強い雲竜型を披露した。

 八角理事長は「やっぱりホッとしましたね。あっと言う間に終わった。入ってきた時に『北勝海』と言われてジーンときました。現役のころ、横綱で休場明けの土俵入りで『待ってた、北勝海』と言われた時を思い出した。(土俵入りで)弟子を従えて、弟子に綱を締めてもらって。その後の記念撮影も元弟子がいっぱい来てくれて。親方冥利(みょうり)に尽きる」と感慨深げに語った。

 師匠としても、今年で部屋を構えてから30年の節目にあたる。「よく頑張ってきたなと思ってますね。周りが応援してくれたからこそ、維持できた。(部屋の支援者は)最初は、ほとんど北の富士親方の知り合いですから。親方にはお世話になりました」と現役時代の師匠に感謝。その北の富士勝昭氏(81=元横綱)は3月の春場所からNHK大相撲中継の解説を休んでいるが「元気になって退院しました」と近況を明かした。

 八角理事長は、定年を迎えるまでの今後の5年間に向けて「理事長としては平常(コロナ前の状態)に戻して、自分たちから先輩から受け継いだものを後輩たちにいい形で渡したい。部屋(師匠)としては優勝力士を出したい。部屋を持ってからの私の夢」と抱負を語った。