【令和の最新缶チューハイ事情】新たな風を吹かせることができるか。アルコール業界のインフルエンサー・ストロングおじさんが今回、注目したのはあの大手メーカーが春から始めた取り組みだ。いったい、どんな狙いが?

 こんばんは。年間1000本の缶チューハイを飲む缶チューハイ研究家・ストロングおじさんです。

 国内№1ビールメーカーとして知られるアサヒビール。しかし、RTD(※)市場においては意外にも長年苦戦が続き、十分な存在感を示すことができていませんでした。

 この状況を打破するべく、今春「アサヒRTDイノベーション2025」を発表。今までにない斬新な切り口の商品やマーケティング戦略を通し、25年までに22年比でRTD事業の売り上げ1・5倍を目指す取り組みです。

 その中心に掲げるのはNEXTレモンサワーの創出。ここ数年、RTD業界ではレモンサワーブームが続いてきましたが、足元はマンネリ化の傾向です。その中で、レモンサワーに代わる新たなフレーバーや、従来にはなかった斬新なレモンサワーを送り出すことで、新しい選択肢や価値を提供することが狙いです。

 この取り組みの第1弾として、今年3月から7月にかけ、新ブランド4種がエリア限定で発売されました。各エリアでの消費者の反響を確認し、有望なブランドはブラッシュアップの上で全国展開を目指していく構想です。

まとめてみました
まとめてみました

 いずれもNEXTレモンサワーを感じさせる個性的な商品ですが、アサヒビールによると味わいだけでなく各商品が持つ「情緒的価値」も重要視しているとのこと。お酒を選ぶ際、単に味を楽しみたいというだけでなく、「飲むことを通してこういう気分になりたい」と考える方も多いと思います。

「大人の気分に浸りたい」「明るく開放的な気分になりたい」「穏やかな気持ちになりたい」「前向きな気持ちになりたい」。そういった消費者の想いを実現できる味わいと世界観を目指し、今回の新商品は開発されているとのこと。

 情緒的な価値を持つ斬新な特徴のサワーを、エリア限定で発売。非常に大胆な試みですが、RTD業界ではチャレンジャーの立場のアサヒビールだからこそ、今までの業界の枠組みを超えることをやっていく必要があるとのこと。エリア限定から、やがて全国へ。業界に新風を巻き起こすことができるか、注目していきましょう!

 ※Ready To Drinkの略称。ふたを開けてすぐに飲める、缶や瓶入りのチューハイ・ハイボール等のことを指す。

 ◇ストロングおじさん 年間1000本以上の缶チューハイを飲む缶チューハイ研究家。得意のパワポを駆使し、新製品のレビューから企業の製品開発・プロモーション企画の支援まで手がける。公式サイトは「ストロングおじさんのパワポでまとめるRTDの世界」。ツイッターは【@strong_ojisan】。