大関取りと初優勝のダブル達成に〝王手〟だ。大相撲名古屋場所14日目(22日、愛知県体育館)、関脇豊昇龍(24=立浪)が関脇若元春(29=荒汐)を下して11勝目(3敗)を挙げた。若元春の立ち合いの変化に食らいつくと、最後は小手投げで相手を土俵に転がした。

 取組後の豊昇龍は「しっかり集中して見ながらいったから、よかったと思います。落ち着いていたのがよかった」と自画自賛。大関とりの目安とされる「3場所33勝」まで、あと1勝。優勝争いでもトップに並んだ。

 千秋楽は新入幕の伯桜鵬(19=宮城野)と、3敗同士の直接対決。新鋭を下し、同じく星で並ぶ幕内北勝富士(31=八角)が敗れれば、初優勝が決定する。豊昇龍は〝2冠〟が見えた状況にも「そういうのは気にしない。集中して自分の相撲を取って終わらせたい」と気持ちを引き締めた。

 審判部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は豊昇龍の大関昇進について「明日になってみないと。千秋楽の相撲を見てからということになると思う」と慎重な姿勢を示しつつも、優勝すれば審判部内から大関に推す声が上がることは確実。同親方も「そうなれば、そういう話が出てくると思う」と含みを持たせた。

 元横綱朝青龍を叔父に持つサラブレッド。その叔父も大関昇進を決めたのは2002年の同じ名古屋場所だった。豊昇龍は「しっかり集中して、最後の相撲を取りたい」。相撲人生をかけた大一番に臨む。